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遠藤イヅル氏が”ついつい買っちゃった”2代目サーブ900【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!? 実践編】

毎月編集部員がこれは!と思った趣味グルマを紹介する”100万円でドロ沼に陥る!?”ですが、今回はカー・マガジンでもおなじみのイラストレーター/ライターの遠藤イヅル氏が”ついつい買っちゃった”サーブの2代目900をご紹介。いうなれば今回は本当に買ってしまった“実践編”です!

サーブ900とは?

GM傘下に入ったサーブがグループ内のオペル・ベクトラのプラットフォームを用いて開発したのが2代目900。GM900とも称される。ボディには3ドアクーペ、5ドア、カブリオレが用意された。1998年には大改良を行い初代9−3に進化したが、外観はあまり変わらない。

不人気を逆手にとって、サーブを味わう最適解

価格が高騰するクルマがある一方、中古車検索サイトの片隅にひっそりと載り続ける驚くほどリーズナブルなクルマがあったりします。今回取り上げる2代目サーブ900はそんな1台です。

どこから見てもサーブなリアエンド。丸い巨大なリアハッチが特徴。2代目900と初代9−3最大の見分け方はテールランプ。横一列につながる900のほうが、どことなくクラシカル。

サーブは1990年からGM傘下でしたが、GMが2009年に同社を手放してからは経営破綻と親企業の変更を繰り返している悲運のメーカーです。量産車メーカーとしてはとても小さいサーブは新型車をあまり出せず、1993年まで製造されたクラシック900も、元をただせば1967年(!)登場の99をアップデートしたモデルでした。そこでGMは、同グループ内のオペル・ベクトラを設計ベースとして1993年にようやく900をフルモデルチェンジさせます。

居心地の良い居間のような落ち着く室内。メッキもウッドも何も無いが、仕上がりはよく極めて上質。シートは背もたれを立てると姿勢が決まるドイツ流。逆U字型ヘッドレストもサーブらしい。クーペだが室内空間は5ドアと同じで快適。スイッチ類大きく使い勝手良好。空調のルーバーが無駄に凝っている。

ちなみにぼくはそのクラシック900にも乗っていました。カッコは最高でもA/Tは3速、コーナリングは古典的で、乗るには設計が古い分ちょっとだけですが我慢をしないとならない部分がありました。

手頃にサーブに乗りたいなら2代目900は狙い目

だけど、逆に言えば、だからこそ2代目900は狙い目なのです。内外装は誰が見てもサーブというデザインですし、1990年代設計のシャシーは現代においても一線級。古さを感じません。車内も広く空調も快適、GMの資本が入って各部の仕上がりはさらに良好に。もう20年前のクルマですが、燃費が悪いこととトラブルの心配がゼロではないこと以外は、まったくふつうに我慢せずに足にすることが出来ます。それでいて、サーブの味は確実に残っていて、サーブに乗っている! という実感を味わえます。おまけに、人気の高いクラシック900に比べ絶対的に不人気ゆえ、価格は確実にリーズナブルです!

センターコンソールのイグニッションはこの世代にも健在。サーブの象徴だ。ヘッドライトワイパーも厳しい北欧の自然を感じさせるポイント。一瞬キャップに見えるがアルミホイールである。トランクスペースは広大。

そう思うと2代目900とその改良版・初代9-3という選択は、100ドロ的には“手頃にサーブに乗る最適解のひとつ”だと思うのです。

1981年登場のサーブ自製H型エンジン。2.3L150ps版は9000に初搭載。バランサーシャフト付きで回転感覚は緻密で高級。エモーションを感じないエンジンだが、黒子としては優秀。不思議と飽きない。でも燃費はイマイチ。

で、実際にぼくは2代目900を買ってしまいました! 当時新車で販売されていた頃ですら見た記憶がないノンターボの3ドアクーペで、日本ではウルトラ級の希少車です。朝にサイトで見つけ、3ドア、華のない布シート、LHDという現地っぽい仕様にKOされ、午後には中古車屋さんに行き、あまりの程度の良さに感激し、そのままハンコをついちゃったのです(笑)。2代目900はよい部品をきちんと組んだ、開発と製造にお金がかかっているという印象のとても精緻で上質なクルマです。それがこの金額で手に入れられちゃうのです。だから、100ドロはやめられないのです。

1996 SAAB900S 2.3i Coupe

車両購入価格●380,000円

満足度 ★★★★★

レア度 ★★★★★

ドロ沼度 ★★★

クラシック900と9-3に挟まれた2代目900。クーペは日本ではとても希少。地味で目立たないが、街で気がついた人だけスゴイと気がつく”隠れレアキャラ”。ベクトラのシャシーと現代的で堅実な設計で、充分日常のアシになる。

ドロ沼(!?)に陥った人
遠藤イヅル
Izuru ENDO

小型車、実用車、商用車を好むイラストレーター/ライターかつ中古車検索ジャンキー&希少車マニア。過去に所有した18台のうち中古車が17台で、ほぼ100ドロ。日本で残存数一桁だった実用車多し。別にプジョー309SIも所有。

 

Text:遠藤イヅル/Izuru ENDO Photo:山本佳吾/Keigo YAMAMOTO カー・マガジン454号(2016年4月号)より転載
CAR MAGAZINE編集部

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