4インチアップのオフ仕様。安定感抜群のハイリフト
JB64はかなり大柄だ。JB23と比較すると、外観的には2インチアップで3インチアップ相当のイメージとなる。しかし、サスペンションのストロークなどを考えると、やはり2インチアップは2インチアップ。グラウンドクリアランスはJB23の3インチアップと比較すると、JB64といえども2インチアップでは低い。廃道やシリアスにオフロードを走るユーザーには、3インチアップ以上が欲しい。さらに、JB64でオフに挑むユーザー層は、絶対的に初級中級ユーザーが多い。そんなユーザーに対してリープがもっとも頭を悩ましたのが、キャンバーに対しての恐怖感だ。ロングストロークでコシがあり、安定感を求めて何度も試作を繰り返し、完成したのがこの4インチRSパッケージだ。
JB64では珍しい、ペニーレインのスチール製バンパー。このスタイルは、今後の定番となり得るだろう。
純正バンパー仕様では、フィッティングが合わない薄型バンパーに対応したハイマウントマフラーを装着。当然、リープのオリジナルだ。
では実走。まずはオンロードから。4インチリフトというかなり高い車高でスタビレス。オンロードでのテストは不利と言える。しかし、これが普通。乗り降りは高さがある関係で若干しづらいが、走らせると突き上げ感がなく、ふらつきもなく普通。ワインディングをハードに走れるほどではないが、想像より何事もなく普通にこなせる。足として申し分ない。
補正作業をきっちりと行ったサスペンション。オリジナルのフロントアームはノーマルよりロング仕様だ。
リアのアームもコイルの座面を考慮し、角度補正がなされている。レベライザーの補正や、メッシュホースなどオリジナルパーツで武装。
次にオフロード。4×4エンジニアリングの調整式ロングダンパーを装着したサスペンションはかなり長い。さなげアドベンチャーのモーグルにクルマを持ち込んでみたが、足が浮かない。車高の高さから、若干警戒しながら走ってみたのだが、安定感抜群。正直、クルマの動きに不安感がないことに不安を感じてしまう。「俺、鈍くなったかな?」と思うほどだ。各種補正がしっかり効いてて、動きは自然。スプリングにはクセがなく、とにかく素直。初心者から楽しめる本格クロカン仕様のサスペンションとなっているのだ。
多めの不等ピッチ部分を持った4インチRSコイル。ストローク量はかなりのものなのだ。
リフト量、ストローク量に合わせて、ダンパーには位置調整可能なショックブラケットを装着している。