特集

10年経っても飽きることのない新型ジムニーのレトロフューチャーなスタイル【ジムニー天国2020】

オフでの性能を落とすことなく快適な乗り心地を実現!

さまざまな手法を持ちつつも、特にオールドフォーホイラーな香りが漂うカスタムが得意なジムケンタック。「10年以上経っても飽きないクルマ作り」をコンセプトに、このJB64をコーディネイトした。

ご覧の通り、エクステリアには往年の名車を感じさせるエッセンス、ジムニー定番のカスタム技法、そしてJB64らしい新しさが融合しており、非常に魅力的なエクステリアに仕上がっている。

ボディとのマッチングが高く、JB64の良さを増幅させるフロントグリル、バンパー、フォグの3点。

外装での1番の特徴は、オーバル形状のSSグリルで、ランドクルーザー40系を思わせる顔つきになった。また、それと連続するバンパーは、フォグランプ(別売り)、スキッドプレートが一体化したデザイン。何となくもっさりとした感があるノーマルのフロント部を、シャープな小顔に変貌させた。また、ボディサイドにゲレンデヴァーゲン調のサイドモールを装着することで、ノーマルの腰高感をグッとシェイプアップしているのもポイントが高い。

リアビューを引き締めると同時に、デパーチャーアングルを改善できるリアバンパー。

サスペンションはオリジナルのキットを使って、ひかえめに2インチアップ。ただし、6.50×16サイズのマッドタイヤは十二分な存在感を出しており、マッシブな雰囲気がしっかりと演出できている。

つや消しのハードタックルと6.50×16のジオランダーM/Tが足元をマッシブなイメージに変える。

リアに回ると、ここでもエクステリアのバランス感がしっかりと考えられている。ノーマルのリアコンビネーションランプを流用しながら、オリジナルのリアバンパーでグッとボトムアップ。さらに、オリジナル製のチタンルックマフラーによって、リアビューをグッと引き締めており、レトロ感の中にもスポーティさを失っていない。

2インチアップに伴い、ジオメタリーの補正やブレーキホースのロング化を実施している。

もちろん、この64の美点は外観だけではない。使用シーンのほとんどがオンロードであることを考えて、オフでの性能を落とすことなく快適な乗り心地に仕上げている。

オリジナルのSPメンバーは、リフトアップによるプロペラシャフトの干渉を回避するパーツだ。

サスの味付けは、快適な乗り心地、シャープなコーナリング性能、高速での直進安定性を主眼にした。

レトロな風貌、先進の足回り、パワー感の排気音

タックの2インチサスペンションキットを組んだばかりのJB64がテストに供された。タイヤはヨコハマジオランダーM/T6.50R16を履いている。さっそくオンロードテストに乗り出して行く。

心地よい排気音を響かせて、太径タイヤの重量、走行抵抗をものともせずに加速していく。エンジン本体へのチューニングはされていないようだが、タックのチョイスしたオリジナル製ステンレスマフラーがR06A型エンジンとマッチして、トルクを稼いだのかもしれない。

JIMKENスポーツコイルのスプリングレートは16.4Nm。異径コイルスプリングを採用しソフトライドを実現。

しばらく走ると、ステアリング操作に伴って無駄な動きが感じられ、急ぎ空気圧をチェックしてみた。空気圧は前輪2.1kg、後輪1.7kgでちょっとバランスがおかしい。加えてダンパーのレシオも前後とも6に合わせられている。ちょっと乗った印象から、フロント空気圧を1.8kg、リアを1.7kgとし、14段調整のダンパーをフロント8/リア5にセット。改めて舗装路を走らせてみると、気持ちよいコーナリングを展開する。後輪がしっかりとトラクションを稼いでいるのだろう。

新たに追加されたクロスメンバーに替え、JIMKEN SPメンバーを装着。強度を落とさずに干渉を避ける。

たぶんスプリングレートはソフトな方向性で純正に近いものと考えられるが、異径コイルスプリングの採用によりバネ反力の最適化を可能にしている。そのスプリングに14段調整のダンパーを組み合わせ、粘りのあるサスとしているのだ。

.リアスプリングレートは22.8Nmに設定。乗り心地を損なわないレベルを狙ったものといえる。

オフロードも走らせてみた。フラットなダート路では安定感のある走りを展開し、乗り心地もゴツゴツした感じが少ない。深いモーグルをトライしてみたが、良くストロークするサスの効果は大きく、路面をしっかりと捉え走破していく。

2インチサスペンションキットにZEALのステンレス製ラテラルロッドが組み合わされる。

4Lにシフトし、ブレーキLSDトラクションコントロールとの相性も試してみた。良くストロークするタックのサスペンションと相性が良く、深いモーグルのクリアも容易だった。

リーディングアームにZEAL製キャスタードリームを組み込み、キャスター角を補正。

JIMKENポーツショックアブソーバーは、ボデイサイドダイヤルで14段階に減衰力の調整が可能。

SHOP’s VOICE

タックはベテランの方はもちろん、初めてジムニーに乗る方もサポートさせていただいてます。「お洒落なクルマに乗りたい」「もっとオリジナリティを出したい」「オンロードをもっと快適に、さらにドライビングを楽しみたい」。さまざまなニーズに応えながら、ジムニーとともに進化して35年。ジムニー技術研究所=ジムケン・タックにお任せください。

TUNER’s VOICE 榎 勝さん

タックはベテランの方はもちろん、初めてジムニーに乗られる方のお手伝いもさせていただいています。「ジムニーでもカスタムしたい」「オシャレにキメたい」「オンロード性能を向上させたい」等のご要望にきめ細かくお応えして、好評をいただいています。

【装着パーツリスト】
●デモカー
★TIRE&WHEEL
JIMKEN TAC ハードタックル+20 つや消しブラック(39,000円/本)
 
★SUSPENSION
JIMKEN TAC 2インチサスペンシャンキット(183,000円)/JIMKEN TAC JIMKEN スポーツショック(64,000円)/JIMKEN TAC JIMKEN スポーツコイル(42,000円)/JIMKEN TAC ブレーキホース(12,000円)/JIMKEN TAC JIMKEN SPメンバー(15,000円)/ZEAL キャスタードリーム(10,000円)/JIMKEN TAC ラテラルロッド (ステンレス製)(40,000円)/JIMKEN TAC XC用ヘッドライトレベライザー ステー(1,500円)
 
★ENGINE & POWER TRAIN
JIMKEN TAC ステンレススポーツマフラー(チタン風)(39,800円)
 
★EXTERIOR
JIMKEN TAC SSグリル(39,000円)/JIMKEN TAC フロントバンパー (32,000円)/JIMKEN TAC リアバンパー(36,000円)/JIMKEN TAC ふぉぐっチメント(38,000円)
 
●試乗テストカー
★SUSPENSION
JIMKEN TAC 2インチサスペンシャンキット(183,000円)/JIMKEN TAC JIMKEN スポーツショック(64,000円)/JIMKEN TAC JIMKEN スポーツコイル(42,000円)/JIMKEN TAC ブレーキホース(12,000円)/JIMKEN TAC JIMKEN SPメンバー(15,000円)/ZEAL キャスタードリーム(10,000円)/ZEAL ラテラルロッド (ステンレス製)(40,000円)/JIMKEN TAC XC用ヘッドライトレベライザー ステー(1,500円)
 
★ENGINE & POWER TRAIN
JIMKEN TAC ステンレススポーツマフラー(チタン風)(39,800円)
 
★EXTERIOR
JIMKEN TAC SSグリル(39,000円)/JIMKEN TAC フロントバンパー (32,000円)/JIMKEN TAC リアバンパー(36,000円)/JIMKEN TAC ふぉぐっチメント(38,000円)
 
【問い合わせ】ジムケン・タック 0729-57-2211 http://www.jimkentac.com/
テストドライバー:中田和夫 ジムニー天国2020より転載

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