レトロな風貌、先進の足回り、パワー感の排気音
タックの2インチサスペンションキットを組んだばかりのJB64がテストに供された。タイヤはヨコハマジオランダーM/T6.50R16を履いている。さっそくオンロードテストに乗り出して行く。
心地よい排気音を響かせて、太径タイヤの重量、走行抵抗をものともせずに加速していく。エンジン本体へのチューニングはされていないようだが、タックのチョイスしたオリジナル製ステンレスマフラーがR06A型エンジンとマッチして、トルクを稼いだのかもしれない。
JIMKENスポーツコイルのスプリングレートは16.4Nm。異径コイルスプリングを採用しソフトライドを実現。
しばらく走ると、ステアリング操作に伴って無駄な動きが感じられ、急ぎ空気圧をチェックしてみた。空気圧は前輪2.1kg、後輪1.7kgでちょっとバランスがおかしい。加えてダンパーのレシオも前後とも6に合わせられている。ちょっと乗った印象から、フロント空気圧を1.8kg、リアを1.7kgとし、14段調整のダンパーをフロント8/リア5にセット。改めて舗装路を走らせてみると、気持ちよいコーナリングを展開する。後輪がしっかりとトラクションを稼いでいるのだろう。
新たに追加されたクロスメンバーに替え、JIMKEN SPメンバーを装着。強度を落とさずに干渉を避ける。
たぶんスプリングレートはソフトな方向性で純正に近いものと考えられるが、異径コイルスプリングの採用によりバネ反力の最適化を可能にしている。そのスプリングに14段調整のダンパーを組み合わせ、粘りのあるサスとしているのだ。
.リアスプリングレートは22.8Nmに設定。乗り心地を損なわないレベルを狙ったものといえる。
オフロードも走らせてみた。フラットなダート路では安定感のある走りを展開し、乗り心地もゴツゴツした感じが少ない。深いモーグルをトライしてみたが、良くストロークするサスの効果は大きく、路面をしっかりと捉え走破していく。
2インチサスペンションキットにZEALのステンレス製ラテラルロッドが組み合わされる。
4Lにシフトし、ブレーキLSDトラクションコントロールとの相性も試してみた。良くストロークするタックのサスペンションと相性が良く、深いモーグルのクリアも容易だった。
リーディングアームにZEAL製キャスタードリームを組み込み、キャスター角を補正。
JIMKENポーツショックアブソーバーは、ボデイサイドダイヤルで14段階に減衰力の調整が可能。