「リーフレイアウトは乗り心地悪い」なんて誰が言った?
リーフジムニーチューンの老舗といえば、キタガワだろう。今なお、新しいアイデアを組み込み、ポテンシャルアップを目指して進化を続けている。コイル全盛時代の現代において、旧規格のリーフジムニーは、今なお人気車種(実は筆者自身もいまだにSJ30を所有している)だ。
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フレアタイプの吸入口にトルネードチャンバーの組み合わせで、レスポンスが大幅に向上。
リーフジムニーは独特の乗り味で、決して乗り心地が良いとはいえない。まして、4インチアップというハイキャンバーリーフを装着すると、本来は跳ねまくるのが定説だ。しかし、このキタガワのロックマスターセットは、北川氏のノウハウを詰め込み、乗り味はしなやか。
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センサーユニット付きの電動ファンをセット。クランクの抵抗をなくすことでレスポンスが向上するのだ。
オンロードにおいて、スタビレスで弱オーバーの味付け。回頭性が良く、乗っていて楽しい。リーフレイアウトが乗り心地悪いって誰が言った? という印象だ。
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ジオランダーの7.00-16とノースリバーの組み合わせ。タイヤのトラクション性能を最大限に引き出す。
次に、このクルマのメインステージでもある廃道のロックセクションにアプローチ。フロントの中折れシャックル装着で、フロントストロークは長大。しかし、ストロークステアはかなり少ない。これは、ダウンピットマンアームを装備しているので、アライメント変化が少ないのだ。そのおかげで正確な操作が可能となっている。
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中折れシャックルをフロントに装着することで、姿勢を崩さずにハードな地形へアプローチすることができる。
フロントが動いて、リアに程よいスタビリティが存在するバランスは、姿勢が乱れずに走りやすい。キタガワのロックマスターセットはまさにそのバランスなのだ。大きな岩へのアプローチでタイヤがズレにくく、乗り越え性能が高い。
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逆ベルリンという、キタガワのロックマスター独自レイアウトのリーフスプリングを装着。トラクションは強烈だ。
今回、登りのアプローチでかなり大きな岩に片輪をかけてみたが、そんなにエアを抜いていないはずなのにグイグイ登る。このフィールはリーフ独特の良さだ。ドライビングインフォメーションが多く、乗り手がコントロールしやすい。筆者自身、ハードな廃道で走るならいまだにリーフ車がいい。
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出っ張りを抑えた牽引フック。必要装備を走りに影響しない形状で装備。これは、かなり実践的な装備だ。