Impression
本家のゴルフVよりも先に日本デビュー(2004年2月)し、そのときに「もうトゥーランがゴルフでもいいのでは?」という好評の声が多方面であったように、トゥーランの走りは相当イイ。当時の評価は、直進でもコーナーでも実に安定したフットワークや、大きなボディなのに軽々と操れるハンドリングなどが中心で、もちろんそれは現行モデルにも脈々と受け継がれている。
TSI Trendline コストパフォーマンス重視派にオススメ
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140psのTSIエンジンを搭載するベーシックグレード。ハイラインとの装備差は、ヘッドライトがハロゲンとなり、フォグランプがレス、エアコンがセミオート、シートがノーマル、インテリアの各部レザーがレス、ホイールがスチールになるなど。豪華さは薄くなるが、50万円の価格差を考えればコストパフォーマンスは抜群に高いといえる。
加えて2007年3月に、ハイラインには170ps、トレンドラインには140psの、共にTSIエンジンが搭載されたのだから、現行モデルの走りはもっと洗練されている。トレンドラインで1600kg、ハイラインで1630kgという重いボディであるにも関わらず、ツインチャージャーのTSIエンジンは、アクセルをちょいと踏むだけでトゥーランをグイグイと走らせていく。重さなんぞまるで感じさせず、ワインディングの登りであろうと、軽くて速い印象のまま駆け抜けるフィーリングは猛烈に爽快だ。
TSI Highline トレンドラインより50万円高いが旨味十分
![](https://carsmeet.jp/wp-content/uploads/2020/12/v14_026-027_12-1024x682.jpg)
170psのTSIエンジンを搭載する上級グレード。ゴルフ・シリーズでは初採用のスタティック&ダイナミックコーナリングライト機能付きバイキセノンヘッドライトをはじめ、フロントスポーツシート、パドルシフト付きレザーステアリング、クロームのルーフレイリング、16インチアルミホイールなど、スポーティ&豪華装備が奢られる。
当然、前述したフットワークやハンドリングも優れるから、スポーツ走行しても怖さは微塵もない。高速道路では、ハイラインは3Lクラス、トレンドラインだって2.5Lクラスのクルマに乗っているかのような、余裕と俊敏さに溢れるクルージングを楽しめる。ミニバンだけどミニバンとは思えない走行性能。トゥーランを試せば、きっと誰もが驚くはずだ。
リポート:斎藤 充
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