1960年代から1970年代にかけて、フェラーリのロードカーの模型が注目を集めることはなかった。1/25サイズのキットはオーロラの'62 250GTOくらいしか存在せず、人気があるのはロードカーではなくレースカーくらいで、多くはスロットカーだった。変化のきっかけはドラマ『マグナム、P.I.』(『私立探偵マグナム』)に登場する308GTSで、1982年にレベルがこれをキット化して人気を博した。『マイアミ・バイス』のテスタロッサ(品番2756、1987年)はこの盛り上がりを同門モノグラムが引き継いだものだ。
写真:秦 正史、畔蒜幸雄(ご提供画像除く)