ランボルギーニ

スーパースポーツからSUVまでランボルギーニの最新モデルをモンゴルの雪上で試乗!

最新PHEVスポーツであるテメラリオをはじめ、フラッグシップのレヴエルト、SUVのウルスなど、AWDモデルも多くラインナップしているランボルギーニ。それらの雪上性能を試すイベントがモンゴルで開催された。その中でも特に注目だったのが3つのモーターが備わるレヴエルトだ。果たしてどんな走りを披露してくれたのか。

雪上でのドリフトをレヴエルトで愉しむ

粉雪を舞い上げながら、白銀のコースを踊る「橙色の猛牛」……。1015psを生み出すレヴエルトのパワートレインは右足のわずかな動きも見逃さず、踏み代に応じてテールの向きが瞬時に変化する。乗り始めた直後は、その途方もないパワーをコントロールしきれずに何度かスピンを喫したが、たとえ「これはもうスピンを免れない」と思っても完全にスロットルペダルを戻さず、モーターから前輪にトルクが伝わる状況を保てば、後輪が完全にグリップを失うことは滅多になく、深いドリフト角を保ったまま旋回を続けられることにやがて気づいた。

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試乗車として用意されていたのはPHEVスポーツのレヴエルトにくわえ、ウラカン・テクニカ、ウラカン・ステラート、ウルス・ペルフォルマンテ、ウルスSの5モデル。タイヤはブリヂストンやピレリなどのスタッドレスにスパイクを独自に打ち込んだもので、コンディションに応じてスパイクの数を増減している模様だ。スパイクタイヤはテールが流れ始めてからのコントロール性が高く、スタッドレスに比べるとはるかにスピンしにくいのが特徴である。

中国内モンゴルのヤクシ市郊外を流れるハイラル川は、ときにマイナス20度をはるかに下回る冷気にさらされ、冬の間は厚い氷に覆われる。その凍り付いた広大な川面でランボルギーニの各モデルを思う存分、操ることができるのがエスペリエンザ・ネーヴェ(イタリア語で雪の意味)の最大の醍醐味。もっとも、このイベントは世界各国の氷結路を年ごとに巡るように開催されており、私はかつてイタリア・リヴィーニョで開催された“ネーヴェ”にも参加したことがあるほか、昨シーズンはニュージーランドで開かれたという。
もうひとつ指摘しておきたいのが、このエスペリエンザ・ネーヴェは前述したレヴエルトに加え、ウラカン・テクニカ、ウラカン・ステラート、ウルス・ペルフォルマンテ、ウルスsの5台をラインナップ。しかも、ひとつのコースで複数台を操れるため、それぞれのハンドリングの違いをはっきりと体感できることにある。
たとえば、レヴエルトは1000psオーバーのパワーをコントロールする難しさはあるものの、ステアリング特性はニュートラルに近く、しかも4WDならではのトラクションを発揮してくれるので、ある意味でコントロールは容易。もっとも、私には後輪駆動のウラカン・テクニカのほうがさらに操りやすかった。それは、繊細さを求められるドライビングが、私のスタイルにもっともマッチしていたからだ。
反対に、頑固なアンダーステアを示すウラカン・ステラート、そしてウルスの2台は苦手で、コーナーでアペックスを捉えられないまま出口付近でコースアウトを喫することが少なくなかった。
それでも、インストラクターからアドバイスを受け、いままで知らなかったドライビングスタイルを学ぶ喜びはなにものにも代え難く、2日間、合計で12時間ほどの走行セッションはあっという間に終了となった。これだけ短時間でスキルを磨ける機会はそうそうない。できれば来年も参加したいと思わせる、楽しくも充実したイベントだった。

大谷達也

AUTHOR

大学卒業後、電機メーカーの研究所にエンジニアとして勤務。1990年に自動車雑誌「CAR GRAPHIC」の編集部員へと転身。同誌副編集長に就任した後、2010年に退職し、フリーランスの自動車ライターとなる。現在はラグジュアリーカーを中心に軽自動車まで幅広く取材。先端技術やモータースポーツ関連の原稿執筆も数多く手がける。2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考員、日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本モータースポーツ記者会会員。

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