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ついに20台目! ジュリー・メレトゥの「BMWアートカー」が「アート・バーゼル香港」に登場

「BMWアートカー・ワールドツアー」の一環、「ローリング・スカルプチャー」の50周年を記念するショーケース

2024年の世界デビューに続き、BMWグループは今年の「アート・バーゼル香港」で、国際的に著名なアーティスト、ジュリー・メレトゥがデザインした20台目のBMWアートカーを発表できることを誇りに思う、と発表した。

このショーケースは、現在開催中の「BMWアートカー・ワールドツアー」の一環として行われるもので、アート、デザイン、イノベーションを融合させた象徴的な「ローリング・スカルプチャー」の50周年を記念するものだ。

20台目のBMWアートカーは、アート・バーゼル香港で、ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホル、ロバート・ラウシェンバーグ、ジェニー・ホルツァー、ジェフ・クーンズなどのアーティストがデザインした、過去50年間のBMWアートカーのミニチュアとともに展示される。同時にアート・バーゼルのグローバル・パートナーであるBMWは、同フェアのVIPカー・サービスを長年にわたりサポートしている。

メレトゥがデザインした「BMW MハイブリッドV8 アートカー」は、その大胆かつダイナミックな美学で、すでに世界中の観客を魅了している。彼女の大規模な絵画「Everywhen」(2021-2023年)を分解・再構築したこのデザインには、デジタル処理で変更された写真のレイヤー、鮮やかなネオンカラー、そしてメレトゥの特徴である黒のジェスチャー・マークが組み込まれている。

高度な3Dマッピング技術を駆使したこのクルマは、アートと高性能エンジニアリングの力強い融合を映し出している。2024年に伝説的なル・マン24時間レースに出場したアートカーは、レーストラックとアートの世界の両方でインパクトを与え続けている。

【写真55枚】今年55歳を迎えるジュリー・メレトゥがBMWを彩る! 

ジュリー・メレトゥは自身のビジョンをこう語る。「BMWアートカーの制作を通して私は動き、空間、そして時間という新たな次元を探求することができました。このクルマは単なるアート作品ではなく、レーストラックでその完全な表現に到達するパフォーマティブ・ペインティングと呼んでいます」

「20台目となるBMWアートカーは、アート、テクノロジー、デザインの力強い共生を完璧に表現しています。そして50年以上にわたり、BMWアートカー・コレクションは、アートとクルマを愛する世界中の多くの人々の創造性、革新性、そして対話を刺激してきました」と、BMW香港サービス・リミテッドのマネージング・ディレクター、レイモンド・タン氏は語っている。

BMWアートカー・ワールドツアー
アート・バーゼル香港は、2025年から2026年にかけて世界各地で開催されるBMWアートカー・ワールド・ツアーのひとつである。このツアーは、アートとモビリティの交差点に対するBMWの長年のコミットメントを強調するもので、「台北ダンダイ」「マーケット・アート・フェア」「コンコルソ・デレガンツァ」などの主要イベントや、自動車博物館、クラシックカー・フェスティバルなどの文化的ランドマークへの出展が予定されている。

アフリカンフィルム・メディアアーツ・コレクティブ
アートカー・エキシビションに合わせて、BMWとジュリー・メレトゥは、プロデューサーのメレト・マンデフロ氏とともに、「アフリカンフィルム・メディアアーツ・コレクティブ」を立ち上げる。

2025年にダカール、ラゴス、ケープタウンなどの都市で開催されるこのワークショップは、アフリカの若手アーティストや映画制作者の創造性とコラボレーションを促進することを目的としている。これらのワークショップの成果は、2026年にケープタウンにある「ツァイツ・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート・アフリカ (Zeitz MOCAA)」で、20台目のBMWアートカーとともに展示される。

BMWアートカー・コレクション
1975年以来、世界中の著名なアーティストがBMWアートカー・プログラムに参加している。そのきっかけは、フランスのレーシング・ドライバーであり、アートを愛するエルヴェ・プーランが、当時のBMWモータースポーツ部門責任者ヨッヘン・ニアパッシュとともに、友人の画家アレクサンダー・カルダーにクルマの絵を依頼したことだった。

こうして誕生した「BMW 3.0 CSL」は、1975年の「ル・マン24時間レース」に出場し、観客の人気を博した。これがBMWアートカー・コレクションの誕生である。

その後、フランク・ステラ、ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホル、ロバート・ラウシェンバーグ、エスター・マフラング、デイヴィッド・ホックニー、ジェニー・ホルツァー、オラファー・エリアソン、ジェフ・クーンズといった著名なアーティストたちが、それぞれの個性的なスタイルでBMWアートカーを制作し、コレクションを充実させていった。

最近では、中国のマルチメディア・アーティスト、ツァオ・フェイとアメリカのコンセプチュアル・アーティスト、ジョン・バルデッサリが、2016年と2017年にそれぞれ「BMW M6 GT3」と「GTLM」をベースにしたBMWアートカーを発表した。BMWアートカーは、本拠地であるミュンヘンの「BMWミュージアム」で展示されるだけでなく、国際的な展覧会の一環として世界中を巡回している。

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