コラム

「スクールゾーン」に「ゾーン30」など「ゾーン」になっている場所ってどういう意味? 注意すべきことも解説!

道路には、「スクールゾーン」や「ゾーン30」など、さまざまな「ゾーン」があります。これら「ゾーン」は、どのような意味なのでしょうか。今回は、道路に設置されている「ゾーン」の概要や意味、運転する際に注意すべきことなどをまとめて解説します。

道路にはさまざまなゾーンがある

街中の道路を見てみると「スクールゾーン」や「ゾーン30」など、さまざまなゾーンがあることに気づきます。これらは、生活道路における歩行者や自転車、通学路を通行する子どもたちの安全を確保するために設けられている区域です。これらの各ゾーンには、それぞれルールがあるため、運転するときに注意しなければなりません。ここからは、それぞれのゾーンの意味や概要、運転するときの注意点を解説します。

スクールゾーン

スクールゾーンは、小学校を中心に半径約500m以内に設定される区域です。この区域内では、公安委員会が決めた道路交通法上の規制が適応されます。主な規制は時間指定の車両通行禁止です。場所によって指定される時間は異なりますが、登校や下校の時間帯に車両通行禁止となります。そのため、スクールゾーンがある場所の近くを通行する際は、車両通行禁止の時間帯に注意しなければなりません。つまり、標識の下に付いている補助標識に書かれている曜日や時間帯に注意しなければならないということです。

なお、スクールゾーンは、どの小学校にも必ず設定されているわけではありません。よって、小学校があるものの周辺道路がスクールゾーンになっていない場所もあります。また、住んでいる場所によっては、スクールゾーンの範囲内が自宅や職場などとなっている場合があるでしょう。しかし、先述したとおり指定されている時間は車両通行禁止となるため、通行が禁止されている時間にクルマでスクールゾーンを走行することはできません。

ただし、この指定時間における車両通行禁止はあくまでも原則です。そのため、許可を受けた車両や緊急自動車などは、通行禁止の時間帯であっても通行することができます。(警察では許可を受けた車両であっても、やむを得ない場合を除き通行禁止の時間帯に車両で通行しないよう呼びかけています)スクールゾーンの範囲内に自宅や職場などがあり、車両通行禁止の時間帯にクルマで通行することがある方は、警察で通行許可を取るようにしましょう。

ゾーン30

ゾーン30は、指定された区域の最高速度を30km/hに規制しているゾーンです。主に住宅街などがゾーン30として指定されていることが多く、歩行者や自転車などの安全を確保する目的で設定されています。ゾーン30の入口には、ゾーン30を示す表示や最高速度30km/h標識などが設置されているほか、次のような特徴があります。

【ゾーン30の特徴】
・車道の中央線を消して1車線となっている
・路側帯の設置や拡幅により車道が狭くなっている
・必要に応じて一方通行や通行禁止などの規制を実施することがある

ゾーン30を走行するときは、最高速度(30km/h)以下で通行するだけでなく、歩行者や自転車、対向車など、さまざまな道路利用者に注意しながら運転しなければなりません。

ちなみに、歩行者と車両の交通事故において、車両の速度が30km/hを超えると致死率が急激に増加することから、ゾーン30では最高速度が30km/hに定められています。

ゾーン30プラス

ゾーン30プラスは、最高速度を30km/hに規制する区域のゾーン30に物理的なデバイスが加わったエリアです。最高速度の規制に加え、速度を出させないようにするバンプや狭さく、シケイン(クランク型やスラローム型)などを加えることで車両の速度を抑制しています。また、侵入を抑制する対策としてライジングボラード(昇降するポール)が設置されている場所もあります。

誤って進入したり速度超過にならないようにするために

スクールゾーンやゾーン30・ゾーン30プラスなど、道路に設置されているゾーンは、最高速度の規制がされていたり、車両の通行が禁止されていたりします。速度超過や通行禁止の違反で取り締まられないようにするためにも、道路に設置されている表示(標識や標示を含む)を見落とさないようにしましょう。

また、道路の整備と同時にゾーンが設定されることがあるため、日頃から標識や標示を見て運転するというクセをつけておくと、道路の変化に気づきやすくなります。ある日を境に道路が変わり、違反でなかったことが違反になることもあるため、走り慣れている道でも油断しないよう注意しましょう。

齊藤優太

AUTHOR

1991年生まれ。静岡県出身。高校時代にガソリンスタンドでアルバイトしたことをきっかけにクルマに興味を持ち、大学卒業後に自動車販売店(正規ディーラー)に就職。その後、教習所の指導員、中古車買取、タクシードライバーの経験を経て、2020年にフリーランスへ。現在は、自動車ライター/インストラクター/ジャーナリストとして活動している。

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