コラム

「LEON PYRAMID AMG」が荒れた展開のなか逆転優勝を飾る! スーパーGT開幕戦 岡山ラウンドGT300クラスリポート

スーパーGT 2025 第1戦 GT300

レースはウェットからドライへと変わる難しいコンデション

2025 AUTOBACS SUPER GTの開幕戦となる「OKAYAMA GT 300km RACE」の決勝レースが、4月13日に岡山国際サーキットで行われた。前日の予選は好天のなか実施されたものの、迎えた決勝日は午前中から強い雨に見舞われ、路面はフルウェットのコンディションとなる。そのため恒例の交通安全啓発活動のパレードラップはキャンセルされ、セーフティカー(SC)先導でのスタートとなった。

4周にわたるSCランの後スタートした決勝レースだが、スタート直後にGT500車両の3台が絡む多重クラッシュが発生。このタイミングで、予選2位スタートの#777 D’station Vantage GT3が、ポールポジションの#4 グッドスマイル 初音ミク AMGをかわしトップに浮上することに成功する。このアクシデントにともないレースは赤旗中断に。その後SCランで再開されたが、この間に雨は小康状態となっていった。

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SC明け後#777がリードを広げるが、2番手の#4に#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが接近しテール・トゥ・ノーズのバトルが展開される。14周目にGT500車両のコースアウトにより、再びSCが導入されたが、リスタート後にトップの#777と#4はパイパーコーナーで接触、#777はコースアウトしてストップしてしまう。トップに立った#4もドライブスルーペナルティを課せられて、後方へとポジションを落としてしまった。

その中でポジションを上げたのは、4番手スタートの#65 LEON PYRAMID AMGだ。29周目に#61を抜き2番手に浮上すると、#4がペナルティのためピットへ向かう間にトップを奪取する。その後方では予選12位から好ペースで追い上げる#18 UPGARAGE AMG GT3、今回がチームとしてのデビュー戦となる#666 seven × seven PORSCHE GT3Rが2番手、3番手となった。

レースも中盤となり、上位陣では#65は43周でピットインするが、ウェットタイヤを交換せずコースに復帰していく。一方ペナルティでポジションを落としていた#4がいち早くスリックタイヤに交換し、46周までピットインを引っ張っていた#18もドライバー交代と共にスリックへ交換していく。

ウェットタイヤで走り続けた#65はスリックタイヤに替えるため再度のピットイン。この間に#18がトップへと躍り出た。2番手となった#65号車の後方では、#26 ANEST IWATA RC F GT3が3番手、#96 K-tunes RC F GT3が4番手に浮上する。

終盤、GT500車両のコースアウトにより、レースはまたもSCランとなってしまう。70周目にレースが再開される頃にはコースはほぼドライとなり、2番手の#65号車がペースがアップして#18の背後に迫るが、71周目のアトウッドカーブでは2台が接触し、#18はコースアウトを喫してしまった。

これでトップに返り咲いた#65は、この接触で5秒のタイムペナルティが課されることになったが、ハイペースを維持し後続との差を9秒ほどに広げそのままフィニッシュ。#65 LEON PYRAMID AMGは、昨年のSUGOラウンド以来の優勝。2位は#26 ANEST IWATA RC F GT3が嬉しい初表彰台。3位には#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが入った。
次戦はGW中となる5/3~4に富士スピードウェイでの開催となる。今シーズンの勢力図がどうなっていくかを占う意味でも楽しみなレースとなるだろう。

スーパーGT公式HP https://supergt.net/

フォト=田村 弥/W.Tamura

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