ステランティスの「STLA ラージ」プラットフォームを採用した欧州初の車両に
アルファロメオの人気クロスオーバーSUV、「ステルヴィオ」次期型プロトタイプを、スクープ班のカメラが初めて捉えた。アルファロメオは、今年創立125周年を迎える同社にとって、今年後半に発表されるステルヴィオが最重要車種の一つとなる。
【画像23枚】アルファロメオ次期「ステルヴィオ」のスクープショットを見る
捉えたプロトタイプは、アルファロメオのいつもの迷彩柄で覆われている。しかし、特徴的なスクデットグリルの紛れもない輪郭が覗いており、これが紛れもなくアルファロメオであることがわかる。また、フロントエンドには分割されたLEDヘッドライトが装備されているようで、上部ユニットは小型のジュニアを彷彿とさせるなど一変しそうだ。
側面から見ると、よりスポーティなスタンスを誇示しており、改良されたプロポーションにより、より洗練されたクーペのようなSUVのシルエットを実現している。このプロトタイプも3本スポークのアルミホイールを装備しており、特に車軸間の全長は現行のステルヴィオよりも少し長いようだ。
ルーフラインは一体型リアスポイラーそしてリアエンドまで厳重にカモフラージュしているが、現行型より優雅に傾斜する可能性があり、スポーティな雰囲気を高めそうだ。リアセクションを見ると、以前のティザーで示されていたように、新型ステルヴィオには三角形の全幅LEDテールライトが搭載されることがほぼ確実と思われる。
次期型では、ダッジ チャージャー、ジープ ワゴニアS、そして近日発売予定のジープ リコンなどのモデルにすでに採用されている、ステランティスの「STLA ラージ」プラットフォームを採用したヨーロッパ初の車両となる。このプラットフォームは、将来的にはステランティス・ブランドのより多くのモデルの基盤となることが予想される。しかし、ステルヴィオに関しては、そのパフォーマンスのルーツを忘れないように、同ブランドの特徴であるスポーティさを維持することを目指しているようだ。
パワートレインにも大きな進化が見られそうで、次期型には完全電動とハイブリッドユニットが提供されることが公式に発表されている。詳細はまだ不明だが、アルファロメオの元CEO、ジャン=フィリップ・インパラト氏は以前、高性能の「ステルヴィオ・クアドリフォリオ」が、フルエレクトリック化により、最高出力1,000psを発揮する可能性があると示唆しており、期待が高まる。
また、ガソリンバージョンに新型チャージャーの直列6気筒ツインターボエンジンを採用するという憶測もあるが、まだ確認はとれていない。技術面では、無線アップデートとより高度な運転支援システム (ADAS) を可能にする「STLA Brain」電子アーキテクチャも搭載される。スクープ班では、キャビンをちらりと見ましたが、前モデルよりもかなり大きなインフォテインメント スクリーンが搭載されているようだ。
ステルヴィオ次期型のワールドプレミアは、2026年内と思われる。また、ステルヴィオに続いて、クロスオーバーファストバックの形をとる新世代の「ジュリア」が登場する。新型ジュリアは、前モデルと同様に、ステルヴィオのシャシー、パワートレイン、テクノロジーを共有するだろう。