
ナビ代わりにスマートフォンを使用することが増えた現代において、クルマのダッシュボードやエアコンの吹き出し口などにスマートフォンのホルダーを取り付けている方をよく見かけます。しかし、このスマホホルダーの取り付け位置によっては交通違反になる可能性があることをご存知でしょうか。今回は、スマホホルダーの取り付け位置について解説します。
スマートフォンのホルダーは便利だけど取り付け位置などに気をつけなければならない
ナビ機能を利用して運転する際に便利なスマホホルダーは、見やすい位置や操作しやすい位置などに取り付けておくと便利です。しかし、前方視界を妨げたり、取り付けてはならない場所に装着したりすると交通違反になります。また、運転中に操作したり画面をじっと見てルートを確認(注視)したりするのも交通違反です。
そのため、スマホホルダーにスマートフォンを取り付けていれば、取り締まられることはないと思い込まないよう注意しなければなりません。では、どの位置にスマホホルダーを取り付けてはならないのでしょうか。
スマホホルダーを取り付けてはならない位置
クルマのフロントガラスにスマホホルダーを取り付けるのは禁止されています。
フロントガラスに取り付けられるのは、車検証のステッカーやETCのアンテナ、ルームミラー、ドライブレコーダーなどと限られています。
また、これらを取り付けることができる位置についても法律で細かく定められているため、フロントガラスの真ん中付近や運転者の目線の先など取り付けることはできません。
その他にも、運転および前方視界の妨げとなるものを取り付けてはならないとも定められています。
このようなことから、スマホホルダーはフロントガラスに取り付けないようにするだけでなく、ダッシュボード上の高い位置やメーターフードの上など、視界を妨げる可能性がある場所に取り付けない方がよいといえるでしょう。
スマホホルダーはどこに取り付けるのがいい?
スマホホルダーを取り付ける際は、前方視界や運転を妨げることのない場所に取り付ける必要があります。よって、エアコンの吹き出し口やカップホルダーなど、内装のパネルまわりに取り付けておくのが無難です。
とはいえ、どの高さまでならスマホが飛び出しても問題ないのかわからないという方もいるでしょう。そのようなときは、「クルマに装備されているセンターモニターの上端より上にスマホが出ない位置に取り付けたり、窓ガラスにかからないような場所にセットしたりする」と覚えておくと、スマホホルダーの取り付け位置で取り締まられることはないでしょう。
スマホホルダーの取り付け方だけでなく使い方にも注意
スマホホルダーに取り付けたスマートフォンは、あくまでも片手運転や運転中の携帯電話等の操作などを防ぐ手段のひとつでしかありません。つまり、スマホホルダーに取り付けたスマートフォンの画面をじっと見たり(注視したり)、ホルダーに取り付けたスマホを操作したりすると、取り締まられる可能性があるということです。
スマホホルダーに取り付けたスマートフォンを操作するときやルートをしっかり確認したい(画面を注視する時間が長くなる)ときは、安全な場所にクルマを停めてから行うようにしましょう。