ポルシェ

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旧車乗りの“悩み”を完璧に解決。超貴重なポルシェ「911ターボ3.3」が最新の「KW V3」装着で手に入れた、驚愕の乗り心地

永遠のグランツーリスモ

モータースポーツの世界で理想像を追い求め、そこで得た知見をストリートへと落とし込む。KWサスペンションはそうやって生まれている。新型モデルだけに限らず、数ある歴史のなかにも、彼らは最高峰の技術をふんだんに落とし込む。

【写真8枚】世界的にも貴重なルビーストーンレッドの「911ターボ3.3」を現代的解釈でアップデート! KW V3クラシックラインの詳細を見る

往年のモデルを的確にアップデート

まるでタイムスリップして現代にワープしてきたかのような色艶を放つポルシェ「911ターボ」が、ビタリと路面に張り付いたままハイウェイを駆け抜ける。華やかなルビーストーンレッドを纏うこの個体は、1991年式964型ターボ3.3だ。この色のターボは日本はおろか世界を見渡しても数台しか存在しないという。それが日本でミントコンディションのまま生き長らえているだけでも奇跡である。

1989年半ばに発表された964型は、1991年になってターボが登場。1992年モデルまでは930時代を踏襲した3.3L水平対向6気筒を積み、最高出力320ps、最大トルク45.9kg-mを発揮するターボ3.3だった。ルビーストーンレッドのターボ3.3は世界的に見てもきわめて台数が少ない。少なくとも日本に正規導入されたのは5台だけだといわれている。

オーナー氏はわずかにモディファイされていたというこの個体を手に入れてから、あらゆる部品を純正に戻しながら現在の状態へと整えた。それでも投機対象かのごとくガレージに仕舞い込むのではなく、いつ何時でも臆せずストリートへ持ち出すため、ひと工夫加えたのが足まわりだった。

ホイールをワイズナーのポルシェ向けオリジナル「WEISMANN(ワイズマン)9000」の18インチとしつつ、サスペンションをKW V3クラシックラインに改めたのだ。これは「ヤングクラシック勢を含めたヒストリックカー固有の世界観を守りながら、現代的な性能を引き出す」として生まれたコイルオーバーキット(車高調)である。KWの看板商品であるV3がベースとなり、減衰力を伸び側16段階、縮み側12段階で独立して調整できる2ウェイ式である。車種やグレードに対して完全に専用設計されるため、この現代的技術をボルトオンで装着できるのがいい。911に対するクラシックラインは、ナロー時代から993型まで、いわゆる空冷911時代を網羅する。

車高調だからといってガチガチのライドフィールに激変するわけではない。むしろ純正よりもしなやかに、そして粘り強く路面を掴んでいく。先に述べた車種別専用設計とは、単に形状だけを指すのではない。車種ごとに最適なスプリングレートと減衰力を、KW側が推奨値として導き出している。往年の焼き直しではなく、KWの本社R&D部門による度重なるシミュレーションと実走テストにより導き出したものだ。さらにKWの核技術であるツインバルブコンプレッション(TVC-A)など特殊なバルブ構造がもたらす質の高い乗り味も無視できない。

KWサスペンションは紫や黄色を使った色味が特徴だが、クラシックラインはモデルの世界観を見越して黒となる。

今回、減衰力は推奨値のまま、20~40mmという車高調整幅を活かしてわずかなローダウンにとどめた。ホイールはF:8.0J、R:10.0Jの18インチと、964ターボ純正よりもわずかに大きく太くしているが、それでも235/40、265/35のポルシェ承認タイヤ(ミシュラン・パイロットスポーツPS2)を組み合わせるあたりが通である。

この964ターボ3.3で体現されるように、往年のヒストリックカーを愛でるということは、決して純正崇拝をすることだけではない。当時のフットワーク性能をそのまま維持するのではなく、現代的解釈をもって適正にアップデートすることも愛情のひとつだと思う。そこにKWクラシックラインの意味と意義がある。

こうした最高峰の技術をもってアップデートしたサスペンションの安定供給は、往年のヒストリックカーを、眺めるものからもう一度火を入れて走り出すものへと変えていく。ルビーストーンレッドの964ターボ3.3は、日本で適正なメンテナンスとアップデートが重ねられ、永遠に幸せそうな姿で走り続けるに違いない。

SHOP INFORMATION

プロショップ:アウトブラン

■autoblanc(アウトブラン)
新旧問わず多くの輸入車を手掛けるプロショップ。卓越したパーツ選定眼と技術を持ってユーザーをサポートする。KWサスペンションでのセッティングの相談にも乗ってくれる。
山梨県中央市山之神3476-1 TEL:055-274-5555

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フォト=山田泰弘/Y.Yamada 問い合わせ先=KWオートモーティブジャパン/☎︎075-771-7351/https://www.kwsuspensions.jp

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