






















氷上制動に加え氷上旋回性能も向上
ブリヂストンは2025年7月15日、乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK WZ-1(ブリザック ダブルゼットワン)」を発表した。全119サイズで展開され、2025年9月1日より順次発売される。ブリザックWZ-1は、商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を乗用車用スタッドレスタイヤに初めて搭載し、「ブリザック」史上「断トツ」のICEコントロール性を実現。また、あらゆる路面で高いパフォーマンスを発揮し、サステナビリティにも貢献するとのことだ。
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ドライ路面でも高い静粛性・乗り心地を提供
今回発表された「ブリザックWZ-1」は氷上でのブレーキ制動距離を従来品「ブリザックVRX3」対比で11%、氷上旋回時のラップタイムは4%短縮しているという。これは新技術「L字タンクサイプ」と、業界初の新技術「親水性向上ポリマー」を配合した「Wコンタクト発泡ゴム」の採用によるもの。この「Wコンタクト発泡ゴム」は、ゴムの気泡による「水の除去」に加え、「親水性向上ポリマー」とわずかに残った水の分子間力により、滑りの原因となる水をグリップ力へと変換する。
さらに、「レグノGR-XIII」シリーズにも搭載されているケースライン最適化技術を、ブリザック用にカスタマイズした「WZ Motion ライン」を適用、接地面を最適化することでタイヤ性能を高次元で発揮することで、圧雪からシャーベットまで幅広い路面に対応し、ウェットブレーキ性能を向上させ、ドライ路面での高い静粛性・乗り心地を提供するという。
一方でサステナビリティへの貢献も特徴のひとつで、ゴムの柔らかさを維持する「ロングステイブルポリマー」により、4年使用後でも従来品の新品時を超えるゴムの性能を維持し、タイヤを長く安全に使用することが可能だという。
佐藤琢磨さんも驚きのグリップ性能
都内で行われた発表会では、第一部の冒頭にブリヂストン常務役員BSJPタイヤ販売事業管掌 兼 ブリヂストンタイヤソリューションジャパン代表取締役社長の久米伸吾氏が挨拶。続いてブリヂストンタイヤソリューションジャパン商品企画本部長がマーケティング戦略徳屋光伸氏がブリザックWZ-1のマーケティング戦略を、ブリヂストン常務役員 製品・生産技術開発管掌の草野亜希夫氏が技術・性能についてプレゼンテーションした。
その後元F1ドライバーで、インディ500のウィナーでもある佐藤琢磨さんが登壇し、ブリザックWZ-1の試乗インプレッション動画を上映。その中で佐藤琢磨さんは、氷上および雪上での走行シーンで「もう”脱帽”ですね、このグリップ感は」とコメント。ブリザックWZ-1のグリップ性能の高さに驚きを隠せない様子であった。
第二部では佐藤琢磨さんとタレントの藤本美貴さん、オリンピックスキージャンプの金メダリストである原田雅彦さん、そして開発担当の佐々木達彦氏によるトークショーも実施。前述の佐藤琢磨さんの試乗インプレッションを観た藤本美貴さんは「早くブリザックWZ-1を履いてその性能を体感したい!」とコメント。また、現在全日本スキー連盟の会長でもある原田雅彦さんは「ブリザックWZ-1」なら選手を安全に競技会場に連れていけると思います」と、ブリザックWZ-1の高性能ぶりを実感したようだ。
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