車好きの夢を叶える「究極の秘密基地」
ポルシェ・デザインは2026年9月28日、ニューガード・デベロップメント・グループとともに進めるプロジェクトとして、個人所有の自動車スタジオと会員制プライベートクラブハウスを中心とした新コンセプト「ポルシェ・デザイン・コンコース(Porsche Design Concours)」を発表した。最初の2拠点はフロリダ州ウェストパームビーチとテキサス州ダラスに開設される予定で、今後米国の主要市場においてプロジェクトのさらなる拡大が計画されているという。
【画像11枚】ポルシェ・デザインが創る「極上プライベート空間」のイメージを見る!
ポルシェオーナー以外も歓迎!
自動車愛好家やコレクター、あるいはライフスタイルを重視する層に向けて設計されたこの施設は、車、仕事、レジャー、コミュニティがひとつの空間で融合する場を提供するとされる。これにより、従来の車両保管という概念を再構築する狙いがある。
ウェストパームビーチとダラスの両拠点には、広さ250〜560㎡におよぶ個人所有の自動車スタジオがそれぞれ22区画(計44区画)設けられる。各スタジオは譲渡可能な不動産権を持ち、中二階やフルバスルーム、ウェットバーを備える。貴重な車両の保護と居住者の快適性を両立させるための空調管理も完備。午前中に仕事をし、午後はくつろぎ、夕方には友人を招くといった、ライフスタイルに密着した空間として構想されている。
施設の建築的な中心となるのが、プライベートスタジオを繋ぐ屋内プロムナード「ザ・コンコース」である。従来のような単なる屋外の車路ではなく、ギャラリーのような洗練された環境となっており、車両の到着や移動、オーナーのコレクション展示を魅力的に演出する。
単なる保管場所ではない
ポルシェ・ライフスタイル・グループ執行役員のフォルカー・シュトロートマイヤー氏は、次のように述べている。
「ポルシェ・デザイン・コンコースは、私たちのデザイン哲学のエキサイティングな進化を表しています。デザイン、機能性、そして自動車文化への共通の情熱を結集させる環境を創り出すことで、その哲学をまったく新しいカテゴリーへと拡張しています。私たちの目的はシンプルです。情熱を共有し、ライフスタイルを形成することです」
また、開発を担当するニューガード・デベロップメント・グループのCEO、ハーヴィー・ヘルナンデス氏は本プロジェクトへの思いをこう語る。
「私たちが最も大切にしている車が、なぜその情熱とはほとんど無関係な空間に置かれたままになってしまうことが多いのか、という疑問を持っていました。これは決して単なる保管場所ではありません。この情熱を中心に据え、オーナーの人生の一部となるような家となるように意図されたものなのです」
さらに、各拠点にはコミュニティの社交場となる会員制プライベートクラブハウスが併設される。パデルコート、スパ、ダイニング、コワーキングスペースなどのアメニティが計画されており、ポルシェ以外の車両を所有するコレクターも歓迎されるという。メーカーや時代を問わず、情熱を共有できるコミュニティ形成が重視されている。
ロケーション選びにおいても、現地のコレクターコミュニティが生活するエリアから約10〜15分圏内という利便性が重視されている。ウェストパームビーチとダラスの拠点は2028年の開業を目指しており、ポルシェ・デザインは今後、世界中の情熱的なコレクターが集う米国の各都市に、同様の施設ネットワークを構築していく展望を示している。
【ル・ボラン編集部より】
かつて初代911のシルエットを描き出したF.A.ポルシェの哲学は、ついにオーナーの「日常」そのものをデザインする領域へと到達した。これまで、どれほど愛着のある名車であっても、ガレージという無機質な空間に隔離せざるを得なかった。しかしこの新施設は、愛車との静寂な対話と、仕事やコミュニティでの社交といった動的なライフスタイルを極めて高い次元で両立させている。プロダクトから空間へと世界観を拡張し続けるブランドの歴史的系譜は、知的好奇心を満たしたい趣味人にとって、ひとつの理想郷となるはずだ。
【画像11枚】ポルシェ・デザインが創る「極上プライベート空間」のイメージを見る!
※画像は全て完成時のイメージ














