
ポイントランキングは混戦模様の展開に
2025 AUTOBACS SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが、9月21日(日)にスポーツランドSUGOで行われた。
決勝日は、昼ごろから雲が多くなりやや風もある天候に。コース路面はドライで、気温は23度、路面温度32度というコンディションの中、13時40分に宮城県警察の白バイとパトロールカーの先導による1周のパレードラップの後に、フォーメーションラップを行い戦いの火ぶたが切って落とされた。
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ポールポジションはCARGUY Ferrari 296 GT3が獲得
注目のスタートシーンでは、ポールポジションの#7 CARGUY Ferrari 296 GT3が順当な走りを見せたものの、予選2位の#60 Syntium LMcorsa LC500 GTが背後に付く。さらに#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が3番手に浮上して先行する2台の差を詰めていく。
5周目にはGT500クラスのマシンに追いつかれたことで、各所でバトルが勃発。そんななか#60は#7をオーバーテイクしてトップに浮上することに成功する。
その後、17周目に#65 LEON PYRAMID AMGと#45 PONOS FERRARI 296が3コーナーで接触し、#65がスピンしたことで#2 HYPER WATER INGING GR86 GT(平良響)が前走車に接触してしまいコース上にストップしてしまった。
一方で、トップ争いは#60に#4が接近し、さらに予選7位から大きくポジションを上げてきた#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが加わり、三つ巴のバトルが展開された。
トップを走っていた#60は、28周を終えピットイン。10番手から序盤で4番手に浮上していたランキング2位の#777 D’station Vantage GT3も30周を終えピットへと向かう。
ストレートでのクラッシュにより赤旗中断に
そんななか、ピットインを引っ張る作戦の#61 SUBARU BRZ R&D SPORTがレースをリードするが、最終コーナーの立ち上がりで#777と#31 apr LC500h GTが接触してしまう。ここで姿勢を乱した#777がガードレールにクラッシュし、外れたタイヤが#20 シェイドレーシング GR86 GTに接触してしまったことで、#20とGT500クラスの#64 Modulo CIVIC TYPE R-GTがもつれてピットロード入り口のガードレールにクラッシュ。セーフティカーランになったものの、間もなく赤旗に切り替えられて、レースは中断となった。
これでレースは約1時間の中断となり、16時から再開されるとその直後に#61がピットインするが、コースに戻るとすぐ右リヤタイヤのハブにトラブルが発生し、再度ピットインを余儀なくされることとなった。
Syntium LMcorsa LC500 GTが4年ぶりの優勝に輝く
これで#60がトップに戻り、これを僅差で#56が追う展開に。やや離れた3番手には予選9位からポジションを上げてきた#666 seven × seven PORSCHE GT3Rが浮上する。
トップの2台は激しいバトルを繰り広げたが、レースの規定時間の16時30分となってしまい、0.66秒差という僅差で#60がトップチェッカーを受けた。
これにより#60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)が2021年の最終戦富士以来の優勝を飾ることに。2位は#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)、3位は#666 seven × seven PORSCHE GT3R(近藤翼/ハリー・キング)が入った。
これでチャンピオンシップのランキングは混戦模様に。残りのオートポリス&もてぎ戦での戦いに注目が集まる。
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