
















最新48Vマイルドハイブリッド搭載
ステランティスジャパンは、シトロエン「C3」の第4世代となる「CITROËN C3 HYBRID(シトロエン・シースリー・ハイブリッド)」を発表した。2025年11月6日に全国のシトロエン正規ディーラーにて発売、希望小売価格(税込)はC3プラス・ハイブリッドが3,390,000円、C3マックス・ハイブリッドが3,640,000円。
先代C3は2017年の日本導入以来、累計1万台以上を販売し、シトロエンのトップセールス・モデルとなった。新型C3ハイブリッドは「この実績あるモデルの後継として、快適性と環境性能をさらに高めた次世代モデル」とされる。欧州ではすでに昨年より販売を開始しており、このたびついに日本市場にも導入されることとなる。
ステランティスジャパンによればその最大の特長は、「Bセグメントとして追求した高い快適性」であるという。プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)やアドバンストコンフォートシートを標準装備し、上質な乗り心地の実現が図られているほか、パワートレインに最新の48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載するなど、シトロエンの新時代を象徴するモデルと言えるだろう。以下、その詳細を見ていこう。
最新ロゴの備わる新世代エクステリア&インテリア
従来のハッチバックスタイルから大きく進化した骨太のプロポーションを採用。全高は従来比+95mmで、この結果、前席ヘッドクリアランスやドライビングポジションの大幅な向上につながったという。
フロントは、2022年パリモーターショー発表のコンセプトカー「Oli(オリ)」の流れを汲む新世代デザイン。シトロエン創業時のロゴをオマージュした最新ロゴが装着されている。この二重の山型ライン「ダブル・シェブロン」はかつての木製歯車に由来するもので、重なった逆V字型が特徴的なものだが、C3ハイブリッドではそこから広がる ”シェブロンライン” が左右のヘッドランプを繋いで力強さを表現。
標準装備となるLED ヘッドライトは、3セグメントに分割されたライトシグネチャーを備えており、遠くからでも認識できる個性の演出を狙いとしている。そしてフロントバンパー下部には、シトロエンらしいカジュアルなアクセントとして、カラークリップが左右に配されている。
リアもフロント同様、新世代シトロエンデザインを踏襲。センターのロゴとその左右の”シェブロンライン”によるデザインをここでも採用、リアコンビネーションランプも3セグメント構成となる。またリアドア後部にもカラークリップをアクセントとして配置、ルーフレールには「CITROËN」の文字をあしらい、サイドビューにも遊び心が演出されている。
室内は、水平を基調としたインパネを配置し、運転者の視線移動を最小限に抑えて必要な情報を表示するなど、「運転に集中できる設計」とのこと。ユニークなデザインが随所に施された、遊び心と心地よさが共存する空間であるという。
力強く、しかも好燃費のパワートレイン
新世代48Vマイルドハイブリッドシステムは1.2Lガソリンターボエンジンと電動モーター、6速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の組み合わせで最大出力110psを発揮。街乗りから高速走行まで滑らかで力強い走りと高い燃費性能を実現したという。
このハイブリッドシステムはC4ハイブリッドとハードウェアを共用、かつC3の軽量ボディに最適化されたセッティングが施したとされるもの。今後、ステランティス・グループのコンパクトモデルにも順次採用される予定だという。スペック的には以下の通り。
エンジン……1.2 L ガソリンターボ
モーター……15kW
駆動用バッテリー……48V 876Wh
システム合計出力……81kW / 110ps
トランスミッション……6速デュアルクラッチトランスミッション
燃費……22.3 km/L(WLTC モード)
ふたつのグレード、全4色のボディカラー
新型C3のグレード構成は、ベーシックモデルのPLUS(プラス)とハイグレードモデルのMAX(マックス)のふたつからなる。
まずマックスからその特徴を説明していくと、インテリアでは、ライトグレーのファブリックと合成皮革(TEP)レザーを組み合わせたアドバンストコンフォートシートを採用。ダッシュボードにはシルバーアクセントが施される。各ドアにはそれぞれ異なるメッセージタグが縫い付けられているなど、遊び心も見逃せない。
さらに、リアウィンドウにはパリの街並みのシルエット、グローブボックス内には1919年以来のシトロエンの代表的なモデルがデザインされており、ブランドの歴史と誇りを車内の随所に表現。そのほか、PHC(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)、ステアリングヒーター、フロントシートヒーター、スマートフォンワイヤレスチャージャー、自動防眩式ルームミラーなどが標準装備される。
また外観では、Aピラーからルーフ、リアスポイラー、そしてCピラー上部までつながるツートーンルーフがモダンな印象を演出。足元には17インチのダイヤモンドカットアロイホイールが標準装備となる。
一方プラスのインテリアには、ダークグレーを基調としたファブリックのアドバンストコンフォートシートを採用。心地よく落ち着きのある空間を演出しているほか、ダッシュボードにブルーのラインをあしらい、さりげない遊び心の演出としている。ホイールは17インチのスチールホイール+ツートンカラーのフルサイズホイールキャップが標準設定。
ボディカラーはシトロエンらしさを反映したとされる全4色展開。うち2色の「ブルー・モンテカルロ」と「ブライト・ブルー」は今回新たに追加された新色で、「ブランドの世界観と調和しながら、街中で目を引く存在感を放」つとのこと。そのほか定番カラーとして「ルージュ・エリクシール」と「ブラン・バンキーズ」がある。
なお、10月5日(日)から11月5日(水)まで、全国正規ディーラーにて先行商談キャンペーンが実施されている。発売に先がけて展示が行われるほか、500名限定成約記念プレゼントとして、人気イラストレーター「SOMETA」氏によるオリジナルイラストアクリルキーホルダーセットが用意されているとのことだ。