アクセントや方言の違いも認識
ドイツの大手自動車部品メーカーのボッシュはこのほど、新世代の音声アシスト機能を開発したと発表した。
ご存知のとおり、音声アシスト機能は「Siri」や「Google」などのように、ユーザーの呼びかけに応じて各種機能が作動。タッチパネルやスイッチの操作をしなくても望んだ機能を働かせることができる便利な機能である。
ボッシュが開発した車載用音声アシスト機能は、運転中のドライバーの注意力低下を解消するために開発。音声アシスト機能によって、ナビゲーションシステムの操作やエアコンの設定といった各種操作を省くことで運転により集中できる環境をもたらし、ひいては交通事故の低減に寄与するとボッシュは考えている。ちなみに、このアシスタントには自分の好きな名前が付けられ、相棒のように会話することができる。1980年代に放映されたアメリカのカーアクションTVドラマ「ナイトライダー」ほどの仕事ぶりは望めないものの、かなり近づいたといえそうだ。
ボッシュの開発したこの音声アシスト機能は、世界30カ国での使用に対応している。各言語においてアクセントや方言の違いも認識することができるのは、音声制御の開発に10年の歳月を費やした成果だという。なお、音声アシスタントの声は44人の女性と9人の男性から選ぶことができる。
米国デトロイトで1月9日から開催されているコンシューマー・エレクトロニクスショー「CES」では、この新しい音声アシスト機能がボッシュのブースで披露されている。