市販はまだ先? なデザインコンセプト
このところ新型5シリーズのティーザー画像や動画が繰り返し公開されていただけに、「もしやパリで公開か!?」と浮き足立っていたメディアをよそに、さらにいい意味で裏切ってきたのがBMW。サプライズ登場したのは、なんとSUVの「コンセプトX2」だった!
BMWのSUVは「Xシリーズ」と呼ばれており、X1、X3、X5という、Xのあとに奇数が付くのが比較的オーソドックスなステーションワゴンボディを持つタイプ。一方偶数の付くX4、X6が、斬新な4ドアクーペボディとなる。つまり、このX2もこちらの系統。クーペと呼ぶにはやや語弊があるものの、低いルーフにコンパクトにまとめられたキャビンなど、そのスポーティなフォルムはX4やX6にも通じる躍動感があった。
ボディサイズなどはまったく公開されていないのだが(ホイールだけは21インチと記載)、X2はかなりコンパクトな仕立て。ということは、もとになっているのはX1と考えるのが妥当なところ。X4はX3がベース、X6はX5がベースになっているし、フロントタイヤとAピラー付け根の距離が近い”FFプロポーション”を持つことからもその可能性は高そうだ。
デザインコンセプトということで、プレスリリースにはエンジンやトランスミッション、駆動方式などに関する言及は一切なし。ただし市販モデルがデビューする際にはやはりX1に準じるものになることが予想される。つまりエンジンは1.5リッター3気筒ターボ、2.0リッター4気筒ターボ、そして2.0リッター4気筒ターボディーゼルなど。駆動方式は前輪駆動と4WDが用意されるはずだ。
「Cセグメント」と呼ばれるVWゴルフクラスのSUVは欧州を中心に人気が急上昇中で、プレミアムブランドもこのカテゴリーにこぞって新規参入している。メルセデス・ベンツGLA、アウディQ3、インフィニティQX30などがその例だが、BMWは実用性重視のX1とスタイリグ重視のX2という二枚看板で、一気に覇権をとる構えをみせている。