新たに高級感を前面に打ち出す
お膝元のプジョーは現在世界中で売れ筋となっているSUVを猛アピール。今年前半にデビューした新型2008に加え、3008、5008というふたつのニューモデルを同時に初披露してきたのだ。
さて、まずは3008から。こちらは5月にフォトデビューしていたものがはじめて公にされた形となる。先代モデル同様にベースはハッチバックの308なので、属すカテゴリーはCセグメント。つまりフォルクスワーゲン(VW)トゥアレグやフォード・クーガ、トヨタRAV4などがライバルだ。ただしボディサイズはずいぶん大きく、全長4447×全幅1841×全高1624mm。ホイールベースは2675mmで、ほとんどひと世代前のDセグメント級にまで成長している。ただしちゃんと軽量化は図られており、先代に比べて平均 100kgの減量に成功しているそうだ。
エンジンはガソリンが1.2リッター3気筒ターボと1.6リッター4気筒ターボ。ディーゼルは1.6リッターと2.0リッターの4気筒ターボで、現状駆動方式は前輪駆動(FF)のみとなる。ただし独自のM+S(マッド&スノー)タイヤと、路面状況に応じてトラクションを変化させる「アドバンスド・グリップ・コントロール」機能を搭載。SUVの名に恥じぬ悪路走破性を確保しているという。
インテリアはインパネの8インチタッチスクリーン、12.3インチのフルデジタルメーターを採用した新「 i-Cockpit」の搭載がニュース。AV系の操作や車両設定をスマートフォンのように直感的に行なえるこのシステムは、いままでは高価なプレミアムブランドの専売特許のようなものだった。しかしより上級路線を目指すプジョーだけに、この新型3008には最新のシステムを奢ってきたようだ。
グレードはノーマル系とスポーティなルックスを持つ「GTライン」、そして2.0リッター4気筒ターボディーゼルを積むスポーツモデルの「GT」が用意される。ヨーロッパでの発売はこの10月から、日本へは来年の上陸が予定されているが、その暁にはどんな仕様でやってくるのか。期待して待つとしよう。