ポルシェは去る5月11日、ドイツ・ツッフェンハウゼン工場にて通算100万台目となる911をラインオフ。同車は、1963年に発売された初代911の特徴を受け継ぐスペシャルカラー「アイリッシュグリーン」のカレラSである。
911は、ポルシェが世界で最高の利益率を誇る自動車メーカーとしての地位を維持する上で大きな貢献している。911は、公道を走るスポーツカーのアイコンであると同時に、ポルシェ ブランドを代表するモデルであることは、ご存知のとおりだ。
ポルシェ911は、いつの時代も高級スポーツカーセグメントの頂点に君臨しており、数十年にわたってオンリーワンを維持し、流行に流されない高い品質はもはや伝説となっている。2016年だけでも全世界で過去最高の32,365台が販売された。
驚くことに、1963年に発売された初代911からこれまで製造された911全車両の70%以上が現在でも走行可能であり、1台1台が、コレクターズアイテムであることが証明された。
米国マーケティング調査機関J.D.パワー社の「初期品質調査」(IQS)による品質ランキングでも常にトップを飾る911。一般公道での快適性とサーキットでの卓越した走行性能の両立を図って設計、大きな成功を収めているスポーツカーは世界中で911が唯一だ。
ポルシェの組み立て作業員は情熱と知識を備えた作業のエキスパートで、1台1台のポルシェを誇りとし、ブランドにふさわしい品質で納品。
ポルシェ AG労使協議会議長のウーヴェ・ヒュック氏は、「911の成功を語る上でポルシェの従業員を欠かすことはできません。今日、100万台目の911を完成しました。自信をもっていえることは、私たちが今でも最初の車と同じ情熱をもって911を製造していることです」と述べた。
生産100万台目の911はポルシェAGが保有、ポルシェ ミュージアムのコレクションに加えるまでワールドツアーを行ないスコットランド高地、ニュルブルクリンク周辺、そして米国、中国、その他多くの国を巡るという。