全方位で進化した6代目
1月9日、フォードはフルモデルチェンジを受けて6代目となった新型「フォード・エクスプローラー」を発表した。北米市場では、2020年モデルとして今夏より発売される予定だ。
エンジンはガソリン仕様2種類が設定された。300ps/420Nmを発揮する2.3リッター直列4気筒ターボと、365ps/515Nmを引き出す3リッターV型6気筒ターボで、いずれも直噴の「エコブースト」エンジンだ。トランスミッションはいずれも10速ATの「セレクトシフト」を組み合わせる。
全長5049×全幅2004×全高1775mm、ホイールベース3025mmのボディはゼロから新たに設計。新しい後輪駆動アーキテクチャーが採用されており、駆動方式は後輪駆動と4輪駆動を切り替えられるパートタイム4WDを採用。走行モードは「ノーマル」、「スポーツ」、「トレイル(ラフロード用)」、「スリッパリー(滑りやすい路面用)」、「トー(牽引)」、「エコ」の6モードが備えられ、V6エンジンを積む上級グレードはインテリジェント4WDシステムが搭載されることにより、さらに「ディープスノー」と「サンド」の2モードがプラスされる。
スタリングは一層スポーティになり、とくに傾斜を強めたルーフラインや短縮された前後のオーバーハングが新型を特徴付けている。新しいデザインのフロントグリルをはじめ、精悍な印象を強めたマスクが新型を感じさせる一方、ブラックアウトされたA/B/Dピラーや、ボディ同色となるCピラーは従来型から受け継がれた。
インテリアではより洗練性を高めたデザインと上質感を高めた仕上げが特徴で、ダイヤル式のシフトセレクターも新しい。目を引くのがセンターパネル上部に配置された10.1型の縦型タッチスクリーンだ。このスクリーンでは同社の最新インフォテイメントシステム「SYNC3」が組み合わされているほか、コネクテッドシステム「FordPassコネクト」とも連動。FordPassコネクトは4G LTEのWi-Fiを介して、最大10台のモバイル端末を無線ネットワークに接続させることが可能だ。
安全運転支援システムは同社最新の「Ford Co-Pilot360」を採用。これは、歩行者検知・前方衝突警告・ダイナミックブレーキサポートを含む緊急自動ブレーキ付き全面衝突回避支援機能のほか、ブラインドスポットインフォメーションやクロストラフィックアラート、レーンキーピングシステム、リヤビューカメラ(カメラレンズクリーナー付き)、オートハイビームなどで構成され、多角的に安全で快適なドライブをサポートする。
モデルバリエーションは標準モデルとXLT、リミテッドの3タイプに最上級のプラチナムを加えた4タイプで、前者3タイプには直4エンジン、プラチナムにはV6エンジンが搭載される。プラチナムは、ツインムーンルーフやレザーシートなどの上級装備が標準となり高級感を高めている。ホイールサイズはグレードによって18/20/21インチを設定する。