LT(ロングテール)の走りにオープンの開放感をプラス
1月16日、マクラーレン・オートモーオティブは600LTのオープントップバージョンの「マクラーレン600LTスパイダー」を発表した。すでに受注は始まっており、日本市場における消費税込みの車両本体価格は32,268,000円。納車は3月以降となる予定だ。
600LTスパイダーは、パワーの増大やボディの軽量化、エアロダイナミクスの最適化、サーキット指向のダイナミクス、そして期間限定生産といったマクラーレンLT(ロングテール)の哲学のすべてが体現されている。
3.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、車名の由来となる600psを発揮。最大トルクは620Nmで、最高出力とともに600LTクーペと同じスペックを掲げる。乾燥重量は1297kgで、ベース車両となる570Sスパイダーより100kgの軽量化を実現。また、この値はクーペモデルより50kgの増加となるが、他社のライバルモデルより少なくとも80kgは軽いと同社では主張している。
0-100km/h加速タイムはクーペモデルと同じ2.9秒をマーク。0-200km/h加速ではクーペに0.2秒譲る8.4秒となる。最高速は324km/h(オープン時は315km/h)に届く。
ルーフはコンソールのボタンひとつで開閉でき、40km/hまでの車速なら走行中でも操作が可能。キャビン後部には電動開閉式のガラス製ウインドディフレクターが備わるが、これはルーフの状態を問わず独立して開閉できるため、たとえばクローズド時に開ければエキゾーストサウンドをよりダイレクトに味わうことができる。
軽量のカーボンファイバー製ボディワークにより、パフォーマンスは高水準だ。このボディワークは、コンバーチブルのボディによるエアロダイナミクスにおける課題を克服し、ロングテールのシルエットとともに、クーペと同じ固定式リアウィングのデザインを取り入れることで、250km/h(155mph)で走行中のダウンフォースをクーペと同じ100kgにしている。
再調整されたダンパー、より強固になったエンジンマウント、軽量ブレーキングシステムで構成された鍛造アルミニウム製のダブルウイッシュボーンサスペンションによりサーキット指向のハンドリングを実現しているのはクーペと変わらない。このモデルにはビスポークのピレリP-ZEROトロフェオRタイヤが採用されており、よりクイックなステアリングと、スロットル&ブレーキペダルのシャープなレスポンスによって、ドライビングエクスペリエンスがさらに向上している。