モータースポーツ

【チビカメKeigoのラリー漫遊記】WRCスウェーデン(ヒストリック)編

さすがにWRカーよりスピードは遅いけれど…

今回は少し時計を戻して冬のスウェーデンのお話しの続きでございます。先日はWRCの様子をお伝えしましたが、今回は併催のヒストリック部門の様子をお伝えします。大きな声では言えませんが、ボクはどちらかというと最近のクルマよりもヒストリックの方が好きなので、こちらがメインの目的だったりもするわけです。

雪のラリーとミニは切っても切り離せません。

ラリー・スウェーデンのヒストリック部門は、基本的にはWRCと同じステージを走るんですが、本数が少ないので距離は短め。WRCが走り終わったあとに走ります。ほとんどのギャラリーがWRCが終わってもそのままヒストリックを観戦していました。っていうか、ヒストリックの方が盛り上がってたりもします。

パイーンって2ストサウンドを響かせるサーブ96モンテカルロ850。

WRカーの走りを見たあとなので、そりゃまあスピードは遅いんですけど、なんともいえない吸気音と排気音と排ガスの香りがギャラリーを興奮させるのでしょうか。最近のクルマはマフラーから派手に火吹いたりしませんしねえ。スピードが遅いっていっても、それはWRカーと比較しての話し。実際は本気で走ってるので速いです。

カウンター当てながらコーナーを抜けてくるアマゾンなんて日本じゃ見られません。

実は今のWRカーより速いクルマも!?

ヒストリックイベントだからたいしたことないんじゃないの? と思うかもしれないけど、さにあらず。スウェーデンに限らずヨーロッパのヒストリックラリーは本気でぶっ飛ばします。

なので、クルマもきちんと製作してあります。中でも70年代や80年代のクルマは、元から速いっていうのもあるけど、現代の技術で製作するので現役当時よりも速かったりもするんですよ。

 

911はサーキットよりもラリーのほうが似合うと断言できます!

では、そんなヒストリックラリーにどんなクルマが参加しているかと言うと、土地柄なのか、やっぱりボルボが一大勢力。それもカクカクした後輪駆動時代の240とか242がいっぱい走ってます。で、ヨーロッパのヒストリックイベントの常連フォード・エスコート。あと意外と多いのが日本車です。ハチロクやマツダ323(ファミリア)や、日本じゃ全く見なくなったけど、舘ひろしがCMに出てたスズキの初代スイフト(カルタス)なんかが走ってました。

とにかくうじゃうじゃ走ってるフォード・エスコート。日本で言うとハチロクみたいなもんですね。

他にもポルシェ911やミニなど、ヒストリックラリーじゃおなじみの車種もわんさか。その一方、すっかり影が薄くなったのがサーブ。過去にはソネットなんかも参加してたんだけど今年は見なくて、そのかわりに96モンテカルロ850なんてレア車が2サイクルの甲高い音をさせながら走ってました。日本じゃ見ることのできない車種を見られる点もヨーロッパのヒストリックラリーのよいところですね。

オペル・カデットのようなヤングタイマー世代も。

ペター・ソルベルグも出場!

そうそう、このラリーには毎年、スバルなどで活躍したペター・ソルベルクが奥さんと一緒に参戦しています。今年もエスコート・マークⅡでブッチギリの優勝。さすがは元ワールドチャンピオン。何に乗っても速いですねえ。

超スムーズな走りで見事優勝のペター・ソルベルク。

ホットハッチ好きにはたまりません。

ハチロクは世界中どこに行っても大人気。

すっかり見なくなったサーブ900ターボ。

皆さん覚えてます?オレ・タチ、カルタスですよ。欧州名はスイフト。

ボルボ142S。僕は初めて見ましたよ。

マツダ323は2台がエントリー。これがまた速いんだ。

WRCのサービスは立派になりすぎたけど、ラリーのサービスってこいう雰囲気のほうが好きだなあ。

ペターだって青空サービスですよ。

アームを溶接中の323。こういう作業を眺められるのもラリーのよいところ。

ペターのコドラのパニラ夫人も、もともとはラリードライバーです。

ラリー・スウェーデン観戦時の豆知識

ここでひとつ豆知識。ラリースウェーデンを観戦に行く時には、上着は2着持って行くのが吉。汚れてもよくて、さらに匂いが付いてもいい上着を持って行くことが大事です。なぜかって? ギャラリーの皆さんがいたるところで焚き火をするからです。暖を取ったりバーベキューをしたりと、そりゃあもう楽しそうな雰囲気ではあるのですが、身体中が燻されてめちゃくちゃ煙臭くなるのですよ。なので、観光したり帰りの飛行機に乗ったりする時に煙臭い上着を着なくて済むように上着は2着必要なわけなのです。ファブリーズ的なやつをぶっかけてもたいして効果がないことも付け加えておきます。焚き火、おそるべし!

とにかくあっちこっちで火の手が上がるので、煙くて煙くて…。

こうやってのんびり観戦できるのが海外のよいところですね。皆さんもぜひ!

山本 佳吾

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