BMW

BMWの真髄はここにあり、歴代3シリーズを振り返る

4thから6th Generationまで

4th Generation
E46(1998-2005):前期型3の集大成的存在

1998年春、E46はスポーツイメージに加えて上質さをグレードアップしてのデビューとなった。ボディはセダン、クーペ、ワゴン、ハッチバック、カブリオレと多彩(セダン以外は遅れて発表)。登場時はメカニズムも従来型のブラッシュアップ的なものであったが、バルブトロニック採用の新エンジンや直噴ディーゼル、xDriveといった最新技術が次々に投入されて、走りの性能も刷新が図られている。
日本導入は1998年7月からで318i/328iが先行、9月に323i、翌1999年7月に直6搭載の320iが追加されている。4WD仕様に加え、E36では果たせなかった4ドアセダンのMT車やワゴンも輸入され、ファンを喜ばせた。累計生産台数は326万6885台。

【318i】■全長×全幅×全高=4470×1740×1415mm■ホイールベース=2725mm■車両重量=1370kg■エンジン種類/排気量=直4SOHC8V/1895cc■最高出力=118ps(86kW)/5500rpm■最大トルク=179Nm(18.3kgm)/3900rpm■トランスミッション=4速AT■サスペンション(F:R)=ストラット:セントラルアーム■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク■タイヤサイズ(F:R)=195/65R15:195/65R15■車両価格=3,680,000円(本体価格/1998年)

5th Generation
E90(2005-2012):新世紀的変革への第一歩

2005年に発売されたE90は永島穣司氏によるデザイン。4ドアセダンのみがE90の型式で、それ以外はワゴン(ツーリング)がE91、クーペはE92になるなど命名法が変えられた。直6エンジンもバルブトロニックを採用した新世代のN52型にスイッチしたほか、ガソリンエンジン初のターボ加給ユニットがLCIで採用されている。
日本には直4の320iと直6の330iが一番手としてデビュー、325iが追って投入された。日本向けモデルは2008年のLCIでフロントドアハンドルを変更して全幅を1800mmに抑え、立体駐車場の車幅制限などをクリアさせようとしており、日本市場への配慮がうかがえる。累計販売台数は310万2345台。

【320i】■全長×全幅×全高=4525×1815×1425mm■ホイールベース=2760mm■車両重量=1460kg■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V/1995cc■最高出力=150ps(110kW)/6200rpm■最大トルク=200Nm(20.4kgm)/3600rpm■トランスミッション=6速AT■サスペンション(F:R)=ストラット:5リンク■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク■タイヤサイズ(F:R)=205/55R16:205/55R16■車両価格=3,990,000円(消費税5%込み/2005年)

6th Generation
F30(2012-2018):新技術を投入して存在感UP

F30は2012年販売を開始。ワゴン(F31)と5ドアのグランツーリスモ(F34)も後にラインアップされている。燃費をはじめとする環境性能が重視された世代で、ガソリンエンジンは新世代モジュラーユニットにより直噴ターボ化されたほか、ハイブリッドも設定されている。LCIで登場した318iには3シリーズ初の3気筒ターボエンジンが積まれている。変速機の多段化も進み、ATは8速が標準に。
日本には2L直4ターボの328iを皮切りに、同ユニットの出力を抑えた320i、3.0L直6ターボ+モーターのアクティブハイブリッド3と導入が進み、待望のディーゼル車320dも正規輸入されて人気グレードとなった。

【320i】■全長×全幅×全高=4625×1800×1440mm■ホイールベース=2810mm■車両重量=1540kg■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ/1540cc■最高出力=184ps(135kW)/5000rpm■最大トルク=270Nm(27.5kgm)/1250-4500rpm■トランスミッション=8速AT■サスペンション(F:R)=ストラット:5リンク■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク■タイヤサイズ(F:R)=225/50R17:225/50R17■車両価格=4,500,000円(消費税5%込み/2012年)

 

まとめ:吉田 恵/K.Yoshida フォト:BMW AG  BMW COMPLETE 2019 VOL.71 より

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