高い基本性能を披露した2台は小さなボディでもポテンシャルは高い
RENAULT TWINGO GT
●加速0.25G(★★★☆☆)
●減速1.02G(★★★★☆)
テスト車はMT仕様だったため、発進時は少し神経を使った。クラッチを踏んでエンジン回転数を上げるが、レッドゾーンまで回らずコンピュータで適度な回転数に制御(クラッチ保護が主な理由だと思われる)されていた。スロットルを多めに踏んでスタートしてみたが、見事にクラッチミート。コンピュータ制御を利用した昨今のMT車は扱いやすい。約50km/hで2速、70km/h弱で3速にシフトしたが、日本のKカー(ターボ)のような加速感だった。ブレーキは驚くほどよく効き、フルブレーキングで前後重量配分が50対50に近い状態になるのでリアタイヤの制動力がしっかり使え、ピタリと止まる。
SUZUKI SWIFT SPORT
●加速0.32G(★★★★☆)
●減速1.07G(★★★★☆)
トゥインゴGTよりもキャパシティの大きい1.4?エンジンを搭載するが、なんと車重は40kgも軽い。そのため、0→100km/h加速はかなり速いと予測したが、想像以上の加速G(0.32G)を記録した。6000rpm手前でトルクピークを迎えるため、シフトアップしたが、ターボラグは少なく、その加速フィールはこのクラスとしてはかなり速い。ブレーキはFFなのでRRのトゥインゴGTほどの制動は得られないと予想していたが、実際はレスポンスのいいブレーキパフォーマンスだった。ブレーキシステム自体に遊びがなく、踏んだ瞬間からドーンとストッピングパワーが立ち上がり、ABSの精度も高かった。