アウディ自慢の直列5ターボエンジンは430㎰を発揮!
アウディのコンパクトハッチ、「A3」の頂点にしてRSの入門モデルとなる「RS3」の市販型プロトタイプがカメラにキャッチされた。
A3といえば初代は1996年にデビュー。翌年には日本市場にも投入されている。2012年に発売された3代目は、「MQB」プラットフォームを採用しホイールベースの延長で居住空間が向上。さらに、2013年にはセダンも設定された。そして、この3月には最新の4代目が発表されたばかりだ。
厳冬のスウェーデン北部でキャッチされたプロトタイプは、その新型A3より広いフェンダーとアグレッシブなフロントバンパーからも高性能版であることは明らか。また、新デザインのLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトやハニカムメッシュのワイドグリル、巨大なコーナーエアインテークなども確認できる。
一方、リヤについてもスポイラー、ディフューザー、専用デザインとおぼしきテールライト、さらに楕円形の大型ツインエキゾーストパイプを装着。控えめながら、すでにRSモデルらしさが確認できる。また、足回りにはワイドなロープロファイルタイヤや大型のレッドブレーキキャリパーを備えるフロントブレーキローターを装備。すでに、市販へ向けた準備は完了しているようだ。
プラットフォームには、VWグループ最新世代の「MQB Evo」を採用。最新のベースモデルと同じく、ホイールベースの延長などで実用性が高められている。プロトタイプのキャビン内も新型A3と同じ仕立てだが、注目なのはセンターコンソール部分。シフトセレクターがレギュラーモデルより大幅にコンパクトな造形になっていることが確認できる。
搭載するパワーユニットは、横置きエンジンのRSモデルでは最高峰となる2.5L直列5気筒TFSIユニットを引き続き採用。ただし最高出力は現行モデルよりハイスペックな430㎰まで引き上げられ、コンパクト級ではメルセデスAMGの「45」モデルを凌ぐ最強の存在を謳うことになりそうだ。現在、欧州ではコロナウイルスの被害が甚大な状況だが、そのデビューは最短で今秋頃と予想されている。