ガソリン仕様とEVで2つのプラットフォームを使い分ける?
いまやポルシェの主軸モデルとなっている「マカン」の次期モデルを初めてカメラが捉えた。「カイエン」の弟分として登場した現行マカンは、2018年に大幅なアップデートを実施。ほぼ熟成の域に達しているが、ポルシェは2024年までに市販車の電動化などに100億ユーロを投資し、次期マカンをピュアEV化すると発表している。
それだけに次期マカンの動向には注目が集まっているが、今回北ヨーロッパの山中に現れたプロトタイプは現行モデルをベースとした開発初期段階の車両のようだ。とはいえ、すでにリヤバンパーの形状は異なりドア下部がカモフラージュ。フロントバンパーのエアインテークもカバーされている。
信頼できる情報提供者によれば、この車両は間違いなく次期マカンとのことだが、いわく次期型ではEVだけではなくガソリン駆動モデルもラインアップされるという。現行型のプラットフォームは、第一世代のアウディ「Q5」のものをベースとするが、次期型のガソリン仕様では現行Q5用がベースとなる。
一方、ピュアEV仕様は、「タイカン」と共有するVWグループの「PPE」(Premium Platform Electric)を採用。つまり、マカンという車名こそ共有するが次期型は2つのプラットフォームをパワートレインによって使い分けることになるわけだ。なお、フロントマスクはガソリンとピュアEVで異なるデザインを採用する模様で、後者の最高出力は700ps、最大トルクは1017Nmという強力なスペックが与えられるという。
気になるデビューのスケジュールだが、2021年内にガソリン仕様が先行して発表。ピュアEV版は2022年末までに生産が開始され、2024年以降はガソリン駆動モデルが廃止。EVのみの設定となる可能性が高い。