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ブガッティが美食家でもあった創業者のクリスマスレシピを公開！

創業者エットーレ・ブガッティは高級車だけでなく、高級レストランの設計を依頼したほど料理にも情熱を傾けた。そのレストランは現在、ミシュランガイドで2つ星を獲得

ブガッティ・オートモビルズはこのほど、創業者であるエットーレ・ブガッティ（1881-1947）が、高級車を造ること以外にも多くのことに情熱を傾けていたことを示すエピソードとして料理を取り上げ、彼が作成したクリスマスシーズンに向けた特別レシピを公開した。

エットーレの情熱は高級車を造るだけにとどまらず、飛行機やボート、数多くの機器などあらゆる分野でデザインアイデアに注力した。その情熱には動物の繁殖や料理の芸術も含まれている。

エットーレは、より良いものと質の高い生活を愛する人だった。自分で馬や鶏を飼育したり、パスタマシンを発明したり、カトラリーを含むテーブルウエアを製作したりした。彼の使うアイテムには「EB」の紋章が表示され、人間工学的にも完璧なものだった。

料理も大好きだった。彼は洗練されたレシピを考案しながら、キッチンスタッフを組織。テーブルの装飾にもこだわった。これは彼の時代には珍しいこと。花を飾る代わりにエキゾチックなフルーツの豪華なバスケットを用意したのは、豪華さや洗練さの象徴だという。エットーレは詳細な図面でテーブルのデコレーションとレイアウトについて記録を残している。

彼がゲストにふるまう料理はブガッティ車に乗るのと同じように、情熱、冒険への愛情、そして哲学を反映したものだったが、とてもユニークで完璧。そして高品質。まさにブガッティ車と同じように調理されていたのだ。そんなエットーレが、クリスマスシーズンに向けてゲストのために作成した特別レシピは以下のとおりだ。

●スターター「ミネストローネ・ア・ラ・エットーレ・ブガッティ」
・材料（4人分）
エシャロット、ネギ、セロリ、ニラ、ジャガイモ、フェンネル、ニンジン、ランナービーンズ、クルジェット（ズッキーニ）：各125g
野菜ストック：1250ml
チャイブ：50g
パセリ：50g
ローズマリー：25g
タイム：10g
オレガノ：10g
ダイストマト：100g
塩、コショウ、砂糖、オリーブオイル、白バルサミコ酢
・手順
エシャロットをみじん切りしてオリーブオイルで炒め、野菜ストックを加えて低温で煮る。そこに刻んだジャガイモ加えて5分。さらに細かく刻んだ野菜を加えて3〜5分煮たらハーブを加える。塩、コショウ、砂糖、小さじ1杯の白バルサミコ酢で味付け。スープボウルによそい、さいの目に切ったトマトとパセリをふりかければ完成。

●メイン「鴨の胸肉とトリュフピューレカシスソース添え」
・材料（2人分）
鴨の胸肉2切れ（各150g）
はちみつ：85g
ジャガイモ：250g
クリーム：35g
バター：15g
トリュフオイル：3g
ブラックトリュフ：10g
赤ワイン：150ml
カシスリキュール：50ml
レッドオニオン：半分
塩、コショウ、ナツメグ、オリーブオイル
・手順
オリーブオイルで鴨の胸肉の両面を焼き、その後オーブンに入れて130℃で8分。ジャガイモは柔らかくなるまで茹で、熱いうちにポテトライサー（マッシャー）でペースト状にし、バターとクリーム、塩、コショウ、ナツメグで味を整え、トリュフオイルを加える。ソースはみじん切りの玉ねぎをオリーブオイルで炒め、赤ワインとカシスリキュールでデグレーズ。クリーミーになるまで火にかけ、バターを加える。焼きあがった鴨の胸肉とポテトピューレを綺麗に盛り付け、ポテトの上に黒トリュフをすりおろせば完成。

●デザート「ストベリーグラタン」
・材料（4個分）
イチゴ：500g
クリーム：250g
牛乳：100g
卵黄：4個
砂糖：50g
ブラウンシュガー：35g
バニラポッド：半分
ミントの葉：飾り用
・手順
クリームと牛乳、砂糖、バニラポッドを一緒に沸騰させる。沸騰したらクリームと混ぜ合わせた卵黄を加え、かき混ぜながらストーブの上に1分置く。スライスしたイチゴを入れたデザートグラスの上にクリームソースを注ぎ、ブラウンシュガーをふりかけたら240℃のオーブンに入れて10分。焼きあがったらデザートグラスを受け皿に乗せ、ミントの葉を飾れば完成。

そんなエットーレは今から約100年前に、友人であるルシアン・ヴァイセンバーガー、チャールズ・スピンドラー、ルネ・ラリックに、高級で特別なレストランを設計するよう依頼した。ヴァイセンバーガーはワイナリーの所有者、スピンドラーは作家／画家／写真家／寄木細工の専門家、そしてラリックは当時のアール・デコおよびアールヌーヴォーの、ガラスとジュエリーの第一人者であり、高級品を扱う会社の創設者だった。