「リージョナル・ディストリビューション・センター印西」は従来施設比で約2倍のパーツを在庫
BMWジャパンは2月25日、BMWグループの新たな部品センターである「リージョナル・ディストリビューション・センター印西」をオープンさせた。
このセンターでは、BMWグループが日本国内の顧客に届ける全BMW、およびMINIの車両部品を管理する。千葉県山武市の「リージョナル・ディストリビューション・センター松尾」、および京都府八幡市の「リージョナル・ディストリビューション・センター大阪」を今回オープンした「リージョナル・ディストリビューション・センター印西」に統合。2021年6月より、全国の正規ディーラーへ向けて部品配送を開始する。
リージョナル・ディストリビューション・センター印西は、千葉県印西市のグッドマンビジネスパーク内に立地。BMWグループは、建物全4階のうち1階と2階の全フロアと3階の半分となる計7万2583平方メートルを占める。このフロア面積は、従来のリージョナル・ディストリビューション・センター比で実に4倍近くの広さであり、従来の約2倍の物量にあたる部品を在庫することが可能という。
BMWグループでは、近年多くのBMWおよびMINIの新モデルを投入している。プレミアム・セグメントでリーダーとなるべく、ガソリン、クリーンディーゼル、プラグイン・ハイブリッド、および電動パワートレインと、強力かつ多様なモデルラインアップの日本市場投入が今後も強化されていく中、それにともなう車両の部品在庫の拡充が急務とされていた。特に電気自動車やPHEVなど、電動化モビリティのラインアップを拡充する上で、部品の供給体制を充実させる必要があった。それを反映して、当センターでは高電圧電池を保管する危険物倉庫(通称Hazmat:Hazardous Material Storage)の広さを従来比で約8倍にまで拡大している。
BMWグループは、1984年に「リージョナル・ディストリビューション・センター松尾」をオープン。最新の部品管理システムを導入することで、日本全国へ24時間以内に97%以上の部品発送を実現し、2013年には「リージョナル・ディストリビューション・センター大阪」をオープンさせている。
そして、今回オープンしたリージョナル・ディストリビューション・センター印西により、BMWグループは持続可能なビジネスを目指す上で電動化をはじめとしたすべての車両に対応した安定的なサービス提供が可能となる。BMWジャパンでは、こうしたメリットをさらなる顧客満足度の向上に繋げる予定とのことだ。