パンクと無縁、装脱着も容易に
ミシュランは、2022年1月、ラスベカスで開催されたコンシューマーエレクトロニクスショー(CES)において、E-カーゴ・トライク(Coaster Cycles社開発の電動アシスト三輪カーゴバイク)用エアレスラジアルタイヤ「MICHELIN X TWEEL(ミシュラン エックス トゥイール)」のプロトタイプを発表した。
都市部のモビリティとラストマイル配送の課題解決は、将来の持続可能なソリューションのカギとなるが、E-カーゴ・トライク用ミシュランのエアレスラジアルタイヤにより、パンクによる車両のダウンタイムを無くし、より多くの荷物を安全に運ぶことができるという。
このエアレスラジアルタイヤのビジネスディレクターTony Marconiは、「ミシュランは、複雑で要求の厳しい都市モビリティとラストマイル配送におけるイノベーション開発に取り組んでいます。都市モビリティでも、車両の稼働時間を最大化しお客様の問題を最小化するため、最高のソリューションを提供します」と述べている。 E-カーゴ・トライク用エアレスタイヤの主な特徴とメリットとしては、以下のようなポイントが挙げられている。
・タイヤのパンクが無くなり、ダウンタイムを削減
・安全性と安定性の向上。コーナーリングの安定性を高め、ラストマイル配送を迅速化
・空気入りタイヤ以上の積載効率・メンテナンス負荷低減、パンク修理が不要
・装脱着が容易。部品数低減によりトラブル減少
・低転がり抵抗
・リサイクル率向上
・長寿命
MICHELIN X TWEELエアレスラジアルタイヤは従来の組み付けと違い、タイヤとホイールが一体化されている。複雑な取り付け機器は不要で、ボルトで一旦固定すれば空気圧を維持する必要もない。樹脂製スポーク内の独自のエネルギー伝達により、優れたハンドリング性能を提供しながら、空気入りタイヤに付きものの「はねあがり」を低減、パンクによる不便やダウンタイムがなく、空気入りタイヤのように機能するよう設計されているという。
発表されたのはプロトタイプだが、スキッドステア、ゴルフカート、UTV、芝刈り機用などでは、MICHELIN X TWEELはすでに実用化されている。