世田谷ベース

【所さんの世田谷ベース】「アメリカ」の人口って何人? 小中学校の社会科知識「所さん流」活用法とは?【新解釈トコロ辞典】

「毎日1テーマずつ読めば、1か月後に所さんみたいな思考になれる!」

「所ジョージの世田谷ベース」の最新号は記念すべき50号目。雑誌『Daytona』で6年以上連載を続けてきた「トコロ辞典」の膨大なアーカイブを再編集し、一冊にまとめた完全保存版です。ひとつのテーマは約5分で読みきれるので、毎日1テーマずつ読み進んでいけば、おおよそ1か月で完全読破。翌月には、所さんみたいな思考回路に近づいてしまい、楽しくてしょうがない毎日がやってきてしまうというコンセプトで制作、ここではその一部をチラ見してみましょう。

かた‐づ・ける【片付ける】
散乱したものを整える。整理する。「本を―・ける」 物事を解決する。処理する。始末する。「宿題を―・けてから遊ぶ」 嫁にやる。縁付かせる。 俗に、邪魔になる人を除く。殺す。広辞苑参照

トコロ辞典的「片付ける」の解釈
片付けとは、発見のきっかけである。また、知識と経験を再構築する機会にもなる。何でもいいからやってみて、必ず最後までやりきることにより知識や経験が増え、その過程で頭の中が片付いていく。

■片付けは発見だ
編集部:所さんがよくやってらっしゃる言葉遊びもそうですが、センスの良いクリエイティブって、どうやったら思いつくんでしょうか?

所:それはね、時々、頭の中に詰まってる知識や経験を、片付けることだね。最近は、家にいる時間が増えた方も多いと思うので、家の片付けする機会もあるでしょ。すると、足りないものがわかって買い足したり、忘れていたものが出てきて、記憶をたどる、つまり片付けをすると発見があるんだよ。で、かえって時間や手間がかかって片付かないなぁってなる(笑)

それをわかった上で片付けをやりきらないと、センスよく気持ちいい家にならない。頭の中にある知識や経験の片付けも同じ。時間や手間がかかるけど、やっておくと発見がある。そこから、新しいセンスやアイディアが生まれるんだよね。たとえば小中学校の社会レベルで習ったはずの知識って、大抵覚えてないよね。アメリカって人口は何人くらいか覚えてる?

編集部:ええっと、中国が10億人とかだった気がするのでそれより少ない7,8億人ですか?

所:それがね、アメリカは人口が多い国ランキングでは第3位、3億人ちょっとなんだよ。で、1位は中国で14億人、2位はインドで13億人、アメリカと比べると圧倒的に多い。アメリカの人口少なっ! て驚くでしょ。さらにビックリなのが第4位。なんと人口2億7千万人でインドネシア! 島ばっかりだから「インドネシマ」って名前変えなさい! とか言ってましたが、その島国に日本の2倍以上の人がいたのかと驚くわけだよ(笑)

第5位のパキスタンもそんなに人いるの? って感じでしょう。6位のブラジルはサンバの勢いがあるから、アメリカより人口多そうなのに、パキスタン以下という(笑) テレビでも世間話でも、世界的なコロナ感染者数がどうこう言ってたじゃん。でも、そもそも国別の人口って知ってるのかな? って思う。

知らないのにしゃべってるとしたら、コロナなんか真剣に考えてないのと同じ。まあ、こうやって小中学校の社会レベルの知識でも片付けて、今の情報と合わせて再構築してみると、発見が生まれるんだよ。

【写真7枚】『所ジョージの世田谷ベース vol.50』をチラ見! 

■片付けるには、何でもやる!
所:頭の中を片付けるためにも、知識や経験はいるよね。じゃ、どうやってその知識や経験を仕入れるかというと「何でもいいからやる」ってことなんですよね。さらに言うと「でき上がるまで諦めず、でき上がりが失敗でもいいから、最後までやってみる!」ってことなんだよ。何か始めても、失敗が見えてくるとくしゃくしゃポイって捨てちゃいがちでしょ? それはダメなの。諦めずに何がなんでも完成まで持っていく!

実は、そのプロセスで頭の中ですでにあった技術とか知識の片付けを、自然とやってるんだよ。何か始めたのに途中で捨てちゃうと、それまでの知識や経験がリセットされてゼロになっちゃうの。途中で、あぁこれはいい作品にならないなぁってなってくると、そこから哀愁が漂ったり色んな感情が湧き上がったりしてきて、その気持ちが次のステップにつながったりもするわけでね。

以前「輪投げを3回連続で入れる人になる」って決めてさ(笑) 毎日何時間も輪投げをし続けたことがあったんだよね。そんなことやったからって何なんだ! って言いたくなるでしょ? でも、それを言っていいのは、ホントにやり込んだ人だけなんだよ。3回連続っていうルールだから、1投目に外したら、もうダメなわけじゃん。1投目外したら、拾ってきてもう一度最初からやり直すってやっちゃいそうじゃん。

でもそれじゃ練習にもならないし、面白くもない。だから2個目、3個目も投げる。1個外したから3個連続で入れるという目標は無し! というモードの中で、自分はどれだけ集中力が出るんだ! っていう気持ちの鍛錬に変わるわけだよ。輪投げより、実はそっちのほうが大事だってことが見えてきたりもするんだよね。

結局3か月間、毎日何時間もやって、3回連続で輪投げが成功したかというと一度も成功しなかった。しかも、今はもうやってない(笑) でも3か月投げ続けると「ま、そのうちできるだろう」って気分になってくる。そういう気持ちの抜け道ができてきたのは、だいぶ経ってからだったね。そこで初めて「輪投げやったからって、何だというのだ!」と本気で言っていいレベルに到達するってことなんですよ(笑)

所さん的「片付ける」の続きは、所ジョージの世田谷ベース vol.50をご覧ください!

所ジョージの世田谷ベース vol.50
定価:1,020円
本誌購入は以下より
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世田谷ベースステッカー付き! 
・掲載テーマ
 あいそ【愛想】
 あつ‐くるし・い【暑苦しい】
 いそがし・い 【忙しい】
 おとしあな【落とし穴】
 おも‐しろ・い【面白い】
 おもい‐つ・く【思い付く】
 おんきせ‐がまし・い【恩着せがましい】
 かた‐づ・ける【片付ける】
 かんが・える【考える・勘える】
 き‐しょう‐てん‐けつ【起承転結】
 クリエーティブ【creative】
 クレーム【claim】
 けっ‐こん【結婚】
 けん‐ぜん【健全】
 こ‐せい【個性】
 ころばぬさきのつえ【転ばぬ先の杖】
 し‐あわせ【幸せ・仕合(わ)せ】
 じっ‐しつ【実質】
 しっ‐ぱい【失敗】
 じょう‐ほう【情報】
 そうぞう‐りょく【想像力】
 ちゃく‐ち‐ てん【着地点】
 て‐ま【手間】
 てい‐ へん 【底辺】
 てん‐ごく【天国】
 ととの・う【整う】
 のり‐しろ【糊代】
 ヒーロー【hero】
 ひにちじょう(せい)【非日常(性)】
 ひょう‐げん【表現】
 べん‐り【便利】
 まと‐はずれ【的外れ】
 まん‐ぞく【満足】
 め‐くじら【目くじら】
 メリット【merit】
 やくにたつ【役に立つ】
 やり‐なお‐す【やり直す】
 よ‐ゆう【余裕】
 ルール【rule】
 わ・る【割る】

 

LE VOLANT web編集部

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