マスター・マセラティは、マセラティの性能を体験するドライビングプログラム。イタリア本国で開催されているプログラムには、昨年からMC20がプログラムに加わった。そんな注目のドライビングレッスンがマレーシアを舞台にアジアで初開催された。その詳細をお届けしよう。
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日本で開催してほしいドライビングレッスン
高性能というものは実際にどれほど「高性能」なのか、ということをフルに体験したことのある人は意外に少ないはず。また、クルマの限界というのはどういう現象なのか、を知る機会もそうそうあるものではない。「マスター・マセラティ・ドライビング・エクスペリエンス」は、日頃はなかなか踏み込めないそうした領域を徹底的に体験することでスキルアップを図るプログラムだ。
イタリア本国ではビギナー向けからプロレベルまでの4段階に分かれている。半日プログラムのレベル1「ENGINE START」は900ユーロ(約13万円)。ちなみにレベル1には、ファクトリーツアーとモデナサーキットでレッスンを行なう「ENGINE START+」も設定されている。価格は1200ユーロ(約17万円)。レッスンに使用するクルマは、レヴァンテ・トロフェオ、ギブリ・トロフェオとなる。
その上のレベル2「GT」は、レベル1のクルマ+MC20でレッスンを行ない、1日コースとなる。価格は2500ユーロ(約36万円)。中級以上のレベル3「SPORT」は、レベル2と同じレッスン車。1日コースで3200ユーロ(約46万円)。プロレベルともいえるレベル4「MC20 MASTER」はMC20のみを使用するプログラムだ。1日+半日コースで価格は5000ユーロ(約72万円)となる。
今回は、マレーシアの首都クアラルンプールの郊外セランゴール州セパンにあるセパン・インターナショナル・サーキットで開催された、アジアで第1回目となるマスター・マセラティ・ドライビング・エクスペリエンスに参加した。
当日のプログラムはレベル2の「GT」で、サーキットにはMC20とレヴァンテ・トロフェオが用意されていた。
まずは座学からスタートし、イタリアから来たインストラクターに正しいシートポジションとステアリング操作を学んだ。そしてレーシングコースをスムーズに走行するための最適なライン取りや荷重移動のアドバイスを受けた。
その後は、インストラクターの駆るMC20で、レーシングコースを同乗走行。ハーフウェットにも関わらず凄まじい速度でコーナーをぬけていくスキルとクルマの実力に驚いた。
そして、ここからは初体験のセパン・インターナショナル・サーキットでスーパーカー並みのハイパワーを誇る、高性能SUV「レヴァンテ・トロフェオ」のステアリングを握りコースイン。そのパフォーマンスを思い切り解き放ちながら、走りに走って学んでいく。
レッスン後半には初めてステアリングを握るMC20がピット前に用意されていた。さっそく走り始めてみると、強固なカーボンモノコックによってサスペンションがスムーズかつ極めて上質な感触を伴いながらストロークしていくことにまずは感動。そして、鞭を入れて本気で走り始めれば、とんでもないパフォーマンスを披露してくれた。その走りがあまりにも楽しくてペースが上げていったらアクセル踏みすぎ!と助手席のインストラクターから注意を受けた……。だけど、コースのライン取りとブレーキングは良かったよ、とアドバイスをもらえた。
マスター・マセラティ・ドライビング・エクスペリエンスは、ぜひ日本でも開催してほしいドライビングレッスンだ。
【Specification】マセラティMC20
■全長×全幅×全高=4669×1965×1221mm
■ホイールベース=2700mm
■車両重量=1500kg以下
■エンジン種類/排気量=V6DOHC24V+ツインターボ/3000㏄
■最高出力=630ps(463kW)/7500rpm
■最大トルク=730Nm(74.4kg-m)/3000-5500rpm
■トランスミッション=8速DCT
■サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:Wウイッシュボーン
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=245/35ZR20:305/30ZR20
■車両本体価格(税込)=26,500,000円
■問い合わせ先=マセラティジャパン ☎0120-965-120