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年に一度のクラシックカーの祭典! パリで開催の「レトロモビル 2023」にアルファ ロメオが登場

ヨーロッパで最も歴史のあるクラシックカーショーは47回目。遺産の保護とプロモーションのための特別なサービスを提供

13万人の来場者を見込み、世界各国から600以上の出展者が集まり、1,000台以上の車両が展示される、ヨーロッパで最も古いクラシックカー専門ショー「レトロモビル in パリ」の第47回大会は、2023年2月1日(水)から同5日(日)にかけて開催される予定だ。

ポルト・ド・ヴェルサイユで開催されるこの重要なイベントに、アルファロメオとステランティスのヘリテージ部門が主役として参加。ヘリテージ部門は、業界イベントへの参加やクラシックカーファンやオーナーへのサービス提供を通じて、アルファロメオとその歴史的遺産の回復、保存、普及を使命として、2015年にトリノで設立されたものだ。レトロモビルのブースには「アルファロメオ・S.Z. (1989年)」と「アルファロメオ・1900スーパースプリント (1956年)」という2台の貴重なクラシックカーが並ぶ。

◆1989年製「アルファロメオ・S.Z. (ES30)」
展示されるのは、希少というよりもユニークなモデルだ。イタリア北部・バロッコのテストコースでさまざまなソリューションをテストするために使用された「元ワークス」カーで、最初に生産されたモデルのひとつだ。正真正銘のラボラトリーカーであり、後のS.Z.カーとは細部が異なり、プロトタイプといえるほどだ。後輪駆動のスポーツカーの伝統を守りつつ、新しい技術も取り入れたいというアルファロメオの思いから「ES30 (Experimental Sportcar 3.0 litres)」と名付けられた意欲的なプロジェクトであった。

1,000台の生産はコーチビルダーであるザガートに委ねられ、ザガートはミラノ近郊の工場でこれを組み立てた。こうしてアルファロメオS.Z. (スプリント・ザガート)は、アグレッシブかつ明快なラインを持つサラブレッド・スポーツカーとして誕生した。スチール製のアンダーボディの上に、複合材料で作られたアウターボディ、フロアやメカニックはアルファロメオ75のコンペティションカー(グループA)に由来し、3リッターV6エンジンは207馬力に引き上げられ、最高速度は245km/hに達した。

【写真4枚】まさにヘリテージ! 貴重な名車が並ぶ「レトロモビル」 

◆1956年製「アルファロメオ・1900スーパースプリント」
1955年、1900スプリントはスーパースプリントバージョンに切り替わり、1958年まで合計599台が生産された。1900スーパースプリントは、先代モデルと非常によく似ており、ステアリング・ホイールはそのままに、レシオがより近くなった新しい5速トランスミッションを搭載している。機械部品は1900スーパーT.I.セダンと同じで、排気量は1,975立方センチ、キャブレターは倒立ツインボディを2基搭載している。直列4気筒のこのエンジンは、115ps@5,500rpmを発揮し、最高速度は190km/hに達する。

アルファロメオのトレードマークであるエレガントさは、ツーリングボディのデザインからきており、素材の研究と相まって、最高のレースパフォーマンスを実現するために最適な軽量化と低い空力係数が実現されている。ステランティス・ヘリテージ・アルファロメオ・クラシケが発行する原産地証明書により、この個人所有のモデルは1956年7月14日に生産され、3日後にパリで販売されたことが確認されている個体だ。ブルーの塗装、エンジンともにオリジナル。

◆アルファロメオ・クラシケ
アルファロメオ・クラシケ・ヘリテージプログラムは、イタリアを代表するブランドであるアルファロメオの歴史を保護・促進することを目的とした、さまざまなサービスを提供している。ブランドのトップマネジメントは、その専用サービスの全範囲を構成するすべての活動に個人的に関与している。実際、認証委員会の委員長はアルファロメオのCEOとヘリテージ部門責任者が務め、委員会が検査対象車の情報を分析するために使用する生産台帳やすべての技術資料が保管されているアルファロメオ・ミュージアムもサポートしている。

アルファロメオ・クラシケのヘリテージプログラムは、シャシーナンバーから各車の歴史を知ることができる原産地証明書から構成されています。このサービスでは、アルファロメオの公文書館で徹底した書類調査を行い、車の生産年、オリジナルの構成(モデルの仕様、エンジンのシリアルナンバー、オリジナルの外装、内装の詳細)を証明する証明書を発行するものである。

この「鑑定書」は、ブランドとヘリテージ部門のサポートにより、クラシックカーの真正性を証明する文書だ。この証明書を取得するために、各車両は専門チームによる厳しい検査と評価プロセスを経て、車両とその部品の真正性、主要な機械部品の機能を確認する。最後に、ステランティスのヒストリカルコレクションを担当するチームと同じ「レストアサービス」は、個人顧客でも利用でき、簡単なメンテナンスから完全なレストアまで、幅広いサービスを受けることができる。

CARSMEET web編集部

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