「小さな赤いトラック」には先行するイメージがあった。mpcが1974年にキット化したダットサン・ピックアップがそれで、日本から輸入されたそれはディーラーや広告によって非公式に「ダットサン・ハスラー」ないし「リル・ハスラー」と呼ばれ、一部ディーラーがペットネーム・ステッカーを作って購入者に配るほどの浸透をみせた。日本製の小さなトラックは、最初から「タフなピックアップ」ではなく「小さくて楽しいやつ」としてアメリカに迎えられた。 写真:畔蒜幸雄、羽田 洋、秦 正史 記事にもどる