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フォルムはスーパーカータイプでなくクロスオーバーに
フェラーリが現在開発を進める、ブランド初フルエレクトリックモデルが10月9日にもワールドプレミアされることがわかった。
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CEOのベネデット・ヴィーニャ氏は、同社の決算発表の中で、今年秋に同社初の電気自動車を発売する予定であると語った。
同氏は、同社初のゼロエミッション車についての詳細を明かすことを拒んだようだが、このモデルは他のEVとは異なるスタイル、性能、そして安全性を兼ね備えており、「ユニークな運転のスリル」を提供するという。
捉えたプロトタイプは、従来のスーパーカーシルエットではなく、クロスオーバー、あるいは少なくともGTのようだ。また、マセラティSUV「レヴァンテ」のボディとフェラーリ「ローマ」のヘッドライトを組み合わせているテストミュールであることから、当初は全く異なるボディスタイルになると噂されていたが、ここにきてこれに近いデザインも予想されている。
リアには、ダミーのエキゾーストパイプを装着し、スパイカメラマンのカメラの前を通り過ぎる際に合成エンジン音を発しながら、マラネロ周辺をテスト走行していたという。
ニュースの観点から見れば、このEVは間違いなくフェラーリが2025年に発売する最も重要な車だが、今年発売される唯一の新車というわけではない。フェラーリは、初の非燃焼車のほかに、さらに5台の車を発表すると予想され、そのうちの1台は「12Cilindri Spider」(12チリンドリ・スパイダー)だ。
CEOは、昨年の販売台数は13,752台で、2023年より89台増加したことを明らかにした。また、2024年に25億6000万ユーロ(約4,100億円)の利益を上げているが、6つのニューモデルの発売により、2025年には利益が26億8000万ユーロ(約4,300億円)に増加すると予測している。
フェラーリ初EVがどんなセンセーションを巻き起こすのか、2025年新型モデルで最も注目の1台であることは間違いない。