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【13年ぶりの車名復活】三菱、新型「グランディス」を欧州市場に向けて発表! ハイブリッド搭載のコンパクトSUV

アウトランダーに続くダイナミックシールドデザイン採用

三菱自動車(三菱)の欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイは、欧州市場向けの新型コンパクトSUV「グランディス」を発表、2025年内より欧州で順次販売開始する。

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新型グランディスは、2023年に欧州で販売開始したコンパクトSUV「ASX」、コンパクトハッチバック「コルト」に続く、ルノー(三菱のアライアンスパートナー)からのCMF-BプラットフォームのOEM供給を採用したコンパクトSUV。広々とした利便性の高い室内空間をコンセプトとし、マイルドハイブリッド(MHEV)とハイブリッドEV(HEV)をラインナップした。車名「グランディス」としては13年ぶりの欧州市場投入である。

三菱としては昨年度の「アウトランダーPHEV」に続くダイナミックシールドデザイン採用のグランディスを欧州に投入することで、ラインアップを強化する考えだ。また、電気自動車「エクリプス・クロス」も同時期に投入、HEV、PHEV、BEVと豊富な電動車を揃え、多様なニーズに応えていくという。

力強いエクステリアとインテリア

グランディスの車名は、ラテン語で「大きい」「雄大な」という意味に由来し、広々とした室内空間と堂々とした力強いエクステリアデザインを象徴するものだという。フロントフェイスには、三菱自動車のデザインアイデンティティとされる「ダイナミックシールド」を採用。サテンシルバーのアクセントをあしらったブラックグリルにより、安心感とハイパフォーマンス、上質さを表現。

また、ルーフラインが後方まで流れるようなサイドシルエットによってダイナミックさと広い室内空間を両立したという。リアには「スカルプチュアル・ヘキサゴン」というデザインアイデンティティを採用。彫り込まれたような六角形のモチーフによって力強さと三菱のDNAを表現、水平に配したリヤコンビランプによって洗練とモダンな印象を演出したとしている。新設計の19インチアルミホイールも大胆かつプレミアムな印象を強調。

インテリアには、使い勝手の良さと積載性にこだわったという2列5名乗車シートレイアウトを採用、リヤシートは最大160mmの前後スライド機能を備え、ラゲッジスペースは434Lから最大1455Lまで拡大できる。

テールゲートはハンズフリー機能付きエレクトリックテールゲートを採用。インパネ上のスイッチ、またはテールゲートのスイッチ操作による開閉に加え、キーレスオペレーションキー携帯状態でリヤバンパー下に足をかざすことでもテールゲートの開閉を可能としている。

さらに、スイッチ操作でガラスの透過と調光の切り替えが可能なパノラマガラスルーフ(調光機能付)は、日差しの眩しさや熱を抑え、開放的かつ快適な室内空間を実現するという。あらかじめ設定されたパターンに基づき、全面透過や全面調光に加え、フロントとリアを別々に調整をすることが可能とのこと。

2種類用意されたパワートレイン

前述の通りMHEVとHEVの2種類でシリーズを構成している。MHEVは1.3L直噴ガソリンターボエンジンを搭載、6速MT仕様と、7速デュアルクラッチAT(7DCT)仕様が選択でき、エンジンはいずれも最高出力103kWを発揮する。

一方HEVモデルでは、最高出力80kWの1.8L自然吸気4気筒ガソリンエンジンに、36kW(駆動用)と15kW(発電用)の2つのモーター、2つのインバーターとコンバーターを内蔵したパワーエレクトロニクスボックスなどを組み合わせ、最高出力115kWを実現。

1.4kWhの駆動用リチウムイオンバッテリー、走行状況に応じて駆動を最適化するスマートマルチモードギアボックストランスミッションを持つこのHEVシステムは、リアルタイムで走行状況を解析し、パワートレインの状態や電力使用量に応じてエンジンとモーターの最適な動力配分を自動で制御するという。

走行モードは、①モーターの力だけで走るEVモード、モーターとエンジンの出力を活かしたハイブリッドモード、②減速時に回生ブレーキによって減速エネルギーを回収して電力変換し、③駆動用バッテリーに蓄電する回生モード、の3つを用意。走行状況に応じて最適とされる走行モードを自動で選択する。

さらに、ドライバーが任意で選択可能な「Eセーブ」モードを搭載。駆動用バッテリーの残量を40%以上に維持することで、EV走行をしたい場面や登坂路などのモーターによるエンジンアシストが必要な場面に備えて、電力を確保しておくことが可能とのこと。

デジタル化・コネクティッド機能・安全技術

コネクティビティの面では、縦型の10.4インチスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)を採用するとともに、Google 搭載車としてコネクティッドサービスを提供。音声認識機能を使い、通話や音楽の再生、エアコンの温度調整などができる Google アシスタントや、ナビ機能やリアルタイム交通情報を提供する Google マップ、スマートフォンのように音楽やゲーム、ビデオストリーミングなど100以上のアプリを利用できる Google Playの利用が可能。

スマートフォンと連携したい場合は、Apple CarPlay、Android Autoがワイヤレスで接続できる。また、SDAを通じ、好みや走行状況に合わせて「パーソナル」「エコ」「コンフォート」「スポーツ」の4つのドライブモードを自在に選択可能だ。

さらに、モバイルアプリ「Mitsubishi Motors」は、スマートフォンから駐車位置の確認ができるカーファインダーや遠隔で車両のロック、アンロックやエンジンを操作できるデジタルキーなどでコネクティッド機能を強化し、日常の利便性を向上するという。

グランディスには先進の予防安全技術が多数搭載されており、超音波センサーやカメラ、前方レーダーにより、車両周辺の状況を常にモニタリングし、ドライバーの運転をサポートするとのこと。また、後退時交差車両検知警報システム[RCTA]をはじめとして先進安全装備を充実、ドライバーの運転をサポートし、安全・安心なドライブを提供するとしている。

なお、グランディスはスペインのルノー社バリャドリード工場で生産される予定だ。

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LE VOLANT web編集部

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