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日産、フォーミュラEの頂点へ。オリバー・ローランドが残り2戦でドライバーズチャンピオン獲得の快挙

残り2レース時点で確定!

日産は、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11(2024/25)において、同社フォーミュラEチームのオリバー・ローランド選手がドライバーズランキングでシリーズチャンピオンを獲得したと発表した。同選手は今季4度の優勝を含む7度の表彰台を獲得し、ベルリンの激戦を勝ち抜いてタイトルを手にした。これは残り2レースを残しての快挙となる。

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ベルリン戦の前に2位に対して69点リードしていたローランド選手だが、ドライバーズタイトル獲得には、ドイツでの最終戦までに58点以上の差を維持する必要があった。しかし土曜日の第13戦は苦しい展開となり、ローランド、そしてチームデビューであったセッテ・カマラ(ナトーが世界耐久選手権で欠場のため)の両選手にとって厳しいスタートとなった。

天候不良でFP2が中止、予選が短縮となり、迎えた決勝戦でローランド選手は3番手からのスタートだったが、レース終盤の接触事故によりやむなくリタイヤ。一方カマラ選手は19番手からスタート、難しい条件の中で粘り強く走り15位でフィニッシュ。早くも成長を見せた。

日曜日の第14戦ではローランド選手は予選3番手、ペナルティのため8番グリッドからのスタートだったが4位でフィニッシュ。ライバルがトップ10から外れたことでポイント差は59点に拡大、世界チャンピオンを確定した。

カマラ選手は、予選のプッシュラップ開始直後に赤旗が出されたため21番手からのスタートとなったことに加え、最初のアタックモード中にセーフティカーが導入される不運もあったが、その後ペースを上げて9位でフィニッシュ。初ポイント獲得に至った。なお、シーズン11は、ローランド選手のホームレースとなるロンドンのエクセルサーキットで、7月下旬(25~27日)に幕を閉じる。

日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、チームプリンシパルのトマソ・ヴォルペ氏は、以下のように語った。
「これほど感動的な週末は久しぶりです。チームが昨日の逆境から立ち直り、ローランドがドライバーズチャンピオンになれたことを誇りに思います。(中略)彼は私たちの最初のシーズンからフォーミュラEに挑戦し、今や世界の頂点に立ちました。セッテ・カマラにとっては初のチームデビュー戦だった初日のレースはFP2の中止もあり大変でしたが、全員で集中して取り組み、素晴らしい結果を出せました。(中略)この勝利を祝いつつ、ロンドンの最終戦まで気を引き締めて、残る二つのタイトル獲得を目指します」

オリバー・ローランド選手のコメントは次の通り。
「日産フォーミュラEチームとともにチャンピオンになれて、とても誇りに思います。実感が湧くまで少し時間がかかりそうです。昨日は厳しい一日でしたが、リードを守ることだけを考えて走った結果、最終的には自分を信じて最高のパフォーマンスを出すことができました。チームに復帰してから、日産は私が思う存分活躍できる環境を提供してくれました。まるで夢のようです。

シーズンを通して、チームの多大なる努力とサポートには本当に感謝しています。ヴォルペとチームディレクターのボワスドロンにも私を信じて、世界チャンピオンになるために必要なものを全てを整えてくれたことに感謝を伝えたいです。これからも残るタイトルを狙って、ロンドンの最終戦に集中します」

一方、セルジオ・セッテ・カマラ選手も次のように述べている。
「金曜日のドライコンディションでのFP1は良いスタートでしたが、FP2が中止されたため、土曜日の濡れた路面での予選は経験がない状況で臨みました。レースは難しかったですが、そのおかげで今日に向けて良い準備ができました。(中略)日産のチームが与えてくれたこの機会に感謝していますし、チームの一員であることを誇りに思います。ローランドが残り2レースに先駆けてチャンピオンを獲得したこともお祝いします。これからもチームとともに、ローランドやナトーのサポートを続けていきたいです」

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LE VOLANT web編集部

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