ニュース&トピックス

コペンの未来は“FR”へ。ダイハツ、「K-OPEN」と「ミゼットX」を世界初公開。“小さな回答”をJMS 2025で提示

ダイハツの「発明」が集結。JMS 2025で「ミゼットX」「K-OPEN」がベールを脱ぐ

10月30日~11月9日に開催中の「ジャパンモビリティショー2025(JMS 2025)」。ダイハツ工業は、“わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。”をテーマに、多彩なコンセプトカーを出展。今回のショーでは、「わたしにぴったり」「暮らしがおもろくなりそう」と思えるダイハツらしい発明を「ダイハツメイ」と定義し、その原点である「ミゼット」を基点にひろがる未来の姿をブース展示・演出で表現している。そのハイライトとなるのが、世界初公開された2台のコンセプトカー、「ミゼットX」と「K-OPEN」である。

【画像96枚】コペンの未来「K-OPEN」とミゼットの再来「ミゼットX」 。ダイハツJMS 2025ブースの全貌を写真で見る

1+2シートに前開きドア。未来のパーソナルモビリティ「ミゼットX」の全貌

まず「ミゼットX」は、ダイハツの原点を未来へと受け継ぐモデルだ。ブースの入り口には、1957年に登場し日本の高度経済成長期を支えた軽オート三輪である「初代ミゼット」が展示されている。この初代ミゼットが持っていた、暮らしに寄り添い人々の暮らしを変えた発明精神を未来へ受け継ぐクルマとして提示されたのが、このミゼットXなのである。

「未来の小さなダイハツメイ」と銘打たれたこのモデルは、小さいからこそ、もっと便利に、気軽に「みんなの身近な移動」を提案する未来のモビリティだ。その最大の特徴は、「自転車以上、軽自動車未満」と表現される、扱いやすく安心できるジャストサイズの新モビリティであること。スペックを見ると、全長2200mm×全幅1295mm×全高1680mmと、まさにマイクロEVと呼ぶにふさわしいコンパクトさを実現している。

室内は「1+2シート」というユニークなレイアウトを採用。これにより、親子でも友人でも、より相手を身近に感じられ、会話が弾むパーソナルな空間を創出した。また、小さくても乗り降りがしやすい前開きドアや、使う人のニーズに合わせて色々使える荷台バリエーションも備えており、利便性への配慮も怠らない。車両区分は軽BEV(バッテリーEV)であり、ダイハツが示す未来のパーソナルモビリティの一つの回答と言えるだろう。

コペンは終わらない。ダイハツが示す次世代軽オープンスポーツ「K-OPEN

もうひとつの大きな注目株が、次世代の軽オープンスポーツ「K-OPEN(コペン)」だ。現行モデルの「COPEN(コペン)」が2026年8月での生産終了を予定している中、ダイハツが「軽のワクワクをこれからも」という力強いメッセージと共に提示したコンセプトモデルである。

「K-OPEN」のコンセプトは、小さいからこそオープンエアの軽やかな気持ちよさを身近に感じ、FRならではの走りを手軽に楽しめることだ。特別な人のものではなく、軽自動車ならではのワクワクを多くの人々に届けたいという想いが込められている。

最大のポイントは、従来のコペンがFF(前輪駆動)レイアウトであったのに対し、この「K-OPEN」は、より楽しい走行性能をもたらす「FRレイアウト」にチャレンジしようとしている点である。スタイリングは、コペンらしい親しみやすさと、FRの走りを感じさせる力強さを両立させたデザインを目指したという。もちろん、そのディメンションは全長3395mm×全幅1475mm×全高1230mmと、軽自動車規格に準拠している。

FR化への挑戦は本気。「K-OPENランニングプロト」が示す走りへの飽くなき追求

そして、このFRレイアウトへの挑戦が単なるデザインスタディではないことを証明するのが、同時に展示されている「K-OPENランニングプロト」だ。これは、「コペン」の走る楽しさを未来に繋げるために「作ってみる、乗ってみる、試してみる」の精神で製作された先行スタディ車である。

このランニングプロトは、軽のサイズにこだわりながら、「軽量化」、「低重心化」、そしてFR化による「最適な重量配分」による走る楽しさを追求している。具体的には、スラントエンジン(傾斜搭載エンジン)を採用することで低重心化を図り、自社製品を流用してFR化することで最適な前後重量配分を実現したという。

コンセプトモデルである「K-OPEN」と、その実現に向けた具体的な技術スタディである「K-OPENランニングプロト」の同時展示は、ダイハツが軽オープンスポーツの未来を本気で模索していることの証しであり、ファンにとっては「コペンはこれで終わりではない」という何よりの朗報となったはずだ。

会場で“小さいからこそできること”を体感。ステッカーがもらえる「e-ATRAI」も展示

もちろん、ダイハツブースの見どころはこれだけではない。モーター駆動による静かで力強い走りや優れた環境性能を、これまで通りの使い方(充電不要)で実現した軽ストロングハイブリッド「K-VISION」や、軽自動車ならではのラストマイル領域で新しい働き方・地域への寄り添い方を提案する「KAYOI BAKO-K」など、多彩な「ダイハツメイ」が並ぶ。

さらに、来場者が楽しめるEVとして、市販予定車である「e-ATRAI」をベースにした「e-ATRAI STICKER FACTORY」も展示されている。これは出張ステッカーファクトリー車として、来場者にコンセプトカーのステッカーをプレゼントするというユニークな試みだ。

ダイハツが提示する「わたしにダイハツメイ」の数々。ぜひジャパンモビリティショー2025の会場に足を運び、ダイハツが提案する“小さいからこそできること”をその目で確かめ、楽しんでほしい。

【画像96枚】コペンの未来「K-OPEN」とミゼットの再来「ミゼットX」 。ダイハツJMS 2025ブースの全貌を写真で見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

注目の記事
注目の記事

RANKING