ニュース&トピックス

これがカローラ? スタイリッシュなクーペ「カローラ・コンセプト」に込めた「トヨタの狙い」と「カローラネス」の進化

トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト

“みんなのためのクルマ”が“TO YOU”へ。カローラ・コンセプト開発者の熱い思いを聞く

「カローラ」の名を聞いて、何を想像するだろうか。信頼性、実用性、あるいは一部のベテラン層からは「おじさんのクルマ」という、少々手厳しい愛称が返ってくるかもしれない。しかし、そのイメージはもはや過去のものとなりつつある。SUV「カローラクロス」が若者の心をも掴みヒットモデルとなっている今 、カローラは世代や性別を問わず、多くの人々に選ばれるクルマへと静かに、しかし確実に変貌を遂げている。

そして2025年、来たる60周年を目前に控えたカローラは 、我々の固定概念を鮮やかに打ち破る姿で、ジャパンモビリティショー2025(JMS 2025)にその姿を現した。「TOYOTA COROLLA CONCEPT」――その名は、流麗なクーペボディを纏った、紛れもないカローラである。

「カッコイイクルマに乗りたい!」。その万国共通の純粋な願いに応えるため、そしてトヨタブランドの「TO YOU」という想いを載せるため 、カローラは再びその形を変えた。今回、この衝撃的なコンセプトカーの開発担当者に直撃し、その熱い思いと革新的な中身について、深く掘り下げることができた。

【画像18枚】21インチタイヤに低いフード 。スタイリッシュな「カローラ・コンセプト」の革新的なディテールを徹底チェック

これまでのカローラと同じところ、違うところ

ル・ボラン:今回登場したカローラ・コンセプトについて、これまでのカローラと同じところ、違うところを教えてください。

開発担当者:はい。同じところは、「カローラネス」ということです。違うところは、カローラの持つスタンダードな良いところを押さえつつ、時代に合った変化をしていくといことでしょうか。時代の変化にカローラも常に変わっていかなくてはいけない、進化していかなくてはいけないという思いで、このようなスタイリングを含めて変化し、市場のユーザーのニーズに応えるべくこのコンセプトカーを作りました。

もうひとつ、プラスアルファとして、今回“TO YOU”という言葉にTOYOTAブランドの想いを載せています。それぞれのお客様が私らしい選択をしていただけるということで、特にそうした自己表現をされる方とか、このようなカッコイイクルマを欲しい! という方にめがけて、提案させていただきました。

気になる市販化の可能性と、搭載パワートレインの選択肢

ル・ボラン:カローラといえば、来年60周年を迎え、これまで「カローラといえば、おじさんのクルマ(失礼!)」という、長年のイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、いまやカローラは、SUVのカローラクロスが一番人気であり、若者が好んで乗るヒットモデルでもあります。このカローラ・コンセプトは実車化されるのでしょうか?

開発担当者:カローラはいまや世代も関係なく、自己表現をされる方も含めて広い方に乗っていただいているモデルでもあります。このコンセプトの実車化に関してはまだ検討中ですが、こうした場での皆さまからのご意見をうかがいながら、考えていきたいと思っています。

ル・ボラン:パワートレインは何が搭載される予定ですか? EVになるのでしょうか?

開発担当者:パワートレインもいろいろ検討中です。このクルマでは、BEVをはじめ、PHEV、HEV、ICE、と動力がなんであれ、様々なパワートレインが搭載できることもひとつの特徴です。

運転席は集中空間、助手席はエンタメ、後席はラウンジ。各席で異なる価値を提供

ル・ボラン:タイヤは21インチを装着ですか! これまでのカローラにはないサイズでスタイルが印象的ですね。

開発担当者:はい。さらに、今回内装の特徴として3つ、大きなキーワードがあります。ひとつ目は視界の良さ。これはマックスビジョンと呼ばれるもので、低いフードのためカウルも非常に低く、インパネも低くとても見やすいのが特徴です。さらにこのサイドのベルトラインも斜めに下がっているため、今まで見えていなかったところまで視界がよく、本当に運転がしやすいのが特徴です。頭上には窓ガラスがAピラーのところまで伸びていて、非常に開放感のある視界の良さも魅力です。

2つ目は室内空間の広さです。インパネを低くして助手席の前も非常に長く広い空間をとって快適に過ごせるように設計。そして3つ目の価値が、助手席、運転席、リア席にそれぞれに異なる価値を提供するということです。

運転席は運転に集中できるドライビング空間、助手席の前には専用ディスプレイが用意されるほか、シートも左右で異なる形状が与えられています。特に助手席にはヘッドレストにスピーカーが付いていて専用のエンターテイメントが楽しめます。それぞれに価値を分けているわけです。さらに後部座席では、頭上に照明があり、ラウンジ空間のような少し囲まれたスペースで、いわゆる没入感が得られるのも特徴です。

室内全体のテーマとしても温かみのある雰囲気で、落ち着きながらも先進感のあるカローラを狙っています。

ル・ボラン:クルマのモチーフが施されたシフトノブもユニークで、おもちゃ感覚で前後に動かすことで直感的に操作できるイメージで、アイコニックな形で表現しているというカローラ・コンセプト。これが本当にカローラなのか? おじさんのクルマなんて言ってごめんなさい! いつの日か現実にこんなにカッコイイ、カローラクーペをドライブできる日を楽しみに待つことにします!

【画像18枚】21インチタイヤに低いフード 。スタイリッシュな「カローラ・コンセプト」の革新的なディテールを徹底チェック

注目の記事
注目の記事

RANKING