大幅進化した新型「NEXO」が日本上陸。ヒョンデが描く水素バリューチェーン「HTWO」の象徴
ヒョンデは「ジャパンモビリティショー2025」(JMS 2025)でプレスカンファレンスを実施。韓国本社からジョン・ユソク副社長が登壇し、日本市場への「本気度」を強く表明した。ブースでは、同社の水素戦略「HTWO」を象徴する新型FCEV「NEXO(ネッソ)」を日本初公開。航続距離や性能が大幅に進化した姿を披露したほか、スポーティな「インスタロイド」なども展示し、注目を集めた。
【画像20枚】日本初公開の新型「ネッソ」と、過激な「インスタロイド」。ヒョンデが”本気”で送り込む注目モデルの全貌を見る
ジョン・ユソク副社長が冒頭でスピーチ
ヒョンデは日本の市場に本気で取り組んでいる。そう思わせたのがジャパンモビリティショー2025でのプレスカンファレンスだ。冒頭で登壇したのはヒョンデ モーターカンパニー副社長の鄭 裕錫 (ジョン・ユソク)氏。ユソク氏はまず、ヒョンデが1967年の創業以来、世界第3位のグローバルモーターグループへと成長してきたことや、日本のユーザーにコンパクトEVのインスター、ファミリー向けEVのコナやアイオニック5&5Nまで多様に展開し、屋久島ではEVバスを運行させていることなど、現状でのヒョンデのアウトラインを紹介した。
さらにユソク氏は、ヒョンデが取り組む水素活用について、製造、貯蔵、輸送、利用といったすべての過程を包括する水素エコシステムの水素バリューチェーンプラント「HTWO(エイチツー)」についても言及。その象徴的なモデルである新型「NEXO(ネッソ)」をアンベールした。
新型「NEXO」を日本初公開
続いてヒョンデ モビリティー ジャパンの代表取締役社長の七五三木敏幸氏が登壇。七五三木氏は本社副社長のユソク氏がこのプレゼンのためだけに韓国から来日し、これはヒョンデ本社が日本のマーケットをどれほど大切に思っているかの表れであり、本気に取り組んでいることである、と語った。
この新型「ネッソ」は、新型燃料電池システムとパワートレインの大幅な進化により、これまでにない性能と快適性を実現したモデルで、水素燃料電池スタックの最高総出力は従来比16%増の110kW、新型電気モーターは最大150kWの出力を発揮。さらに、水素タンク容量は先代モデルの6.33kgから6.69kgへと増加し、燃料貯蔵密度の向上とともに充填頻度の低減を両立。航続距離は、WLTP基準で最大826kmを達成しているのが特徴となっている。
また、新型モーターシステムと高効率インバーターの搭載により、パワートレインの効率性と耐久性が向上。PE(パワーエレクトリック)システムの出力は135kWから190kWへ、バッテリー出力は40kWから80kWへと倍増し、0-100km/h加速タイムは従来型の9.2秒から7.8秒へと短縮され、優れた加速性能とスムーズな追い越し性能を実現しているとともに、、V2L(Vehicle-to-Load)機能を搭載しており、アウトドアなどのシーンで多様な電力供給ニーズにも対応しているという。
ユニークなデザインコンセプト「インスタロイド」
また、2024年に発売されたコンパクトEV「インスター」をベースに、よりスポーティなデザインと盛り込んだ「」も展示。ラリーカーチックにモディファイされた内外装は、ワイド化されたボディに大径ホイール、そして大型のスポイラーやディフューザー、ホイールアーチエアベントなど、インスターを別次元のスポーツモデルに変貌させており、会場でも注目されているモデルとなっていた。
【画像20枚】日本初公開の新型「ネッソ」と、過激な「インスタロイド」。ヒョンデが”本気”で送り込む注目モデルの全貌を見る






















