アバルトとブレイルが「フィアット131アバルト・ラリー」50周年記念クロノグラフを発表
ステランティス傘下のヘリテージ・ハブ・イタリアは2026年9月30日、アバルトとイタリアの時計ブランドであるブレイルとのコラボレーションにより「ブレイル フィアット131アバルト・ラリー クロノグラフ リミテッド・エディション」を発表した。ラリー黄金時代を席巻した伝説のマシン「フィアット131アバルト・ラリー」の誕生50周年を記念した特別なモデルであり、当時の車両生産台数と同じ世界限定400本が生産される。価格は399ユーロに設定されている。
【画像11枚】チェッカーパターンと精悍なブラックダイヤル。世界限定400本の特別なコラボウォッチとフィアット131アバルト・ラリーの雄姿
伝説のラリーカー誕生50周年を祝うタイムピース
1935年にミラノで設立された歴史あるブランドであるブレイルとアバルトは、10年以上にわたるライセンス契約を結んでいる。今回のエクスクルーシブなクロノグラフは、その強固なパートナーシップから誕生した。モチーフとなった「フィアット131アバルト・ラリー」は、1976年のジュネーブ・モーターショーでの公式発表から今年でちょうど50周年を迎える。

同モデルは大胆でアグレッシブなラインを持つサルーンでありながら、そのボディワークの下に競技車両としてのパワーを秘め、ラリーの歴史に記憶に残る章を刻んだ。1976年に400台が生産され、1977年から1980年にかけて世界マニュファクチャラーズ選手権のタイトルを3度獲得したほか、18回の総合優勝や1980年の世界ラリードライバーズ選手権制覇など、輝かしい成功を収めている。この時計は、当時のマシンの生産台数に合わせてわずか400本のみがシリアルナンバー入りで製造され、両ブランドが共有する大胆さやパフォーマンス、メカニクスへの情熱を体現している。
モータースポーツの言語と美学が融合したデザイン
競技からインスピレーションを得たデザインは、モータースポーツの技術的言語とブレイルのスポーティな美学が見事に融合している。ブラシ仕上げが施された43ミリのスチールケースは力強さとエレガンスを放ち、ブラックアルマイト処理のアルミニウムインサートにタキメータースケールを備えたローレット加工のスチールベゼルは、競技車両のダッシュボード計器を彷彿とさせる。文字盤はブラックの2層構造を採用し、レースの世界や勝利を象徴するチェッカーフラッグを想起させるアバルト特有のチェッカーパターンが施されている。

さらに、ホワイトのディテールを持つブラックのカウンターがクロノグラフ機能の明確な視認性を確保し、文字盤の技術的な構造を際立たせている。針とインデックスにはIPチタン仕上げとホワイトの夜光塗料が用いられ、暗所でも最適な視認性が保たれる。文字盤の3時位置と4時位置の間には、アバルトのアイデンティティを直接的に示す赤いサソリがあしらわれ、4時位置と5時位置の間には日付窓が配置されている。また、3時位置にはブレイルとアバルトのロゴが並んでいる。
日常使いにも適した確かな機能性とこだわりのディテール
内部のムーブメントには、精度と信頼性に優れたVK67クォーツを採用している。文字盤はミネラルガラスによって保護され、10気圧の防水性能を備えているため、日常的な使用にも十分に対応できる実用性を誇る。外装の細部にもこだわりが詰まっており、ブラックのクロノグラフプッシャーやブラックのディテールを持つスチール製リューズが精悍な印象を強めている。

ブレスレットはつや消しスチール製で、展開式クラスプ、プッシュボタン、セーフティバーを装備している。そして裏面のカスタマイズされたねじ込み式ケースバックには、両ブランドのロゴとともに、限定モデルの証であるシリアルナンバーが刻印されており、所有する歓びを存分に満たしてくれる仕上がりとなっている。
【ル・ボラン編集部より】
大衆セダンの箱型ボディにレースの牙を隠し持ち、WRCを席巻した伝説の名車、フィアット131アバルト・ラリー。その誕生50周年を祝う本機もまた、日常使いに適したクォーツ式という堅実さの内に、チェッカーパターンやタキメーターといった競技車両の熱狂を巧みに秘めている。
かつて特殊なスポーツカーではなく、あえて量産車をベースに勝利を重ねることで市販車の価値を高めたアバルトの系譜。それを腕元で体現するこの時計は、単なる懐古趣味に留まらず、日常に潜む非日常というサソリの神髄を雄弁に物語る秀作である。
【画像11枚】チェッカーパターンと精悍なブラックダイヤル。世界限定400本の特別なコラボウォッチとフィアット131アバルト・ラリーの雄姿










