日常と非日常をクロスオーバーする特別なカントリーマン
MINIは2026年10月6日、同ブランドのモデルラインナップを拡充し、タフでアウトドアでの活動に焦点を当てた特別仕様車「MINIカントリーマン・アンテイムド・エディション」を発表した。引き上げられた最低地上高や専用のオールテレーンタイヤ、インテリジェントなALL4四輪駆動システムを組み合わせ、日常の走行はもちろん、未舗装路や大自然での冒険においてさらなる自由を提供する一台として仕上げられている。
【画像131枚】泥臭さと洗練が交差する特別装備の数々。MINI新型「カントリーマン アンテイムド・エディション」をギャラリーで確認
リフトアップと専用タイヤがもたらす、確かな悪路走破性
この新しい特別仕様車は、悪路走破性を大幅に向上させている。サスペンションを15mmリフトアップしたことで、市場やパワートレインの仕様によっては最低地上高が最大19mm拡大されている。足元には専用設計の19インチ軽合金ホイールが装着され、ピレリ製のスコーピオン・オールテレーン・プラスタイヤが組み合わされる。これにMINI ALL4四輪駆動システムが加わることで、多様な路面状況において優れたトラクションとハンドリングを実現している。
外観は、垂直方向の幾何学模様を特徴とする新設計のフロントグリルを採用し、力強さを強調している。さらに、専用のフロントおよびリアのアンダーボディプロテクション、新デザインのリアディフューザーが装備された。ホイールアーチやサイドシルにはマットブラックの保護フィルムが貼られ、傷を防ぐとともに無骨なキャラクターを際立たせている。Cピラーに配された、山をモチーフにした専用のアンテイムド・ロゴも特徴的だ。
MINIデザイン部門責任者のホルガー・ハンプ氏は、「アンテイムド・エディションは、堅牢性、多用途性、そして探求心といった、MINIカントリーマンのDNAにすでに備わっている特質を際立たせています。我々の目標は、MINIの紛れもないキャラクターに忠実でありながら、厳選されたカラー、素材、ディテールを通じてこれらの特徴を強調することでした」と述べている。
ブランド初のマット塗装が引き立てる彫刻的なプロポーション
ボディカラーには、自然や大地から着想を得た専用色が用意されている。ハイダウェイグレーやノマドブルーといった色に加え、MINIの量産車として初めてとなるマット塗装のフローズンノマドブルーが設定された。マットな表面が車両のプロポーションを変化させ、より彫刻的でプレミアムな外観を生み出している。
室内空間もアウトドアの要素を取り入れている。専用となるヴェスシン・ナイトシェードブルーのスポーツシートは、岩層からインスピレーションを得たニット素材を組み合わせている。また、ダッシュボードやドアパネルにもダークグレーとブルーを組み合わせたミレニアルメランジのニット素材が採用された。センターコンソールの収納ボックスには、バックパックや登山用具などのアウトドア用品を彷彿とさせる弾性ストラップが備わっている。
名門ブランドとの協業が拡張する、プレミアムな野外体験
ルーフの積載量は走行時で最大75kg、停車時で最大300kgを誇り、オプションの牽引バーを使用すれば最大2000kgのトレーラーを牽引することも可能だという。
さらに、アウトドアのパートナー企業とのコラボレーション製品も用意されている。イタリアの専門メーカーであるオートホームと共同開発したMINIルーフテントは、内蔵されたガスストラットにより数秒で展開が可能であり、耐候性に優れた素材が用いられている。また、アウトドア用品ブランドのヘリノックスと協力し、機能性と軽量さを兼ね備えた専用の折りたたみ式チェアやテーブルなどのキャンピングコレクションも展開される。
MINIブランド責任者のジャン・フィリップ・パラン氏は、「今日、お客様は自発的な小旅行や長距離の旅と同じように、日常生活でも自信を持ってサポートしてくれる車を求めています。それこそがアンテイムド・エディションのインスピレーションの源です。このモデルは、MINI特有のドライビング体験と、新しい場所を探索し、その過程でより多くのことを発見する自由を兼ね備えています」と語っている。
MINIカントリーマン・アンテイムド・エディションは市場に応じて、内燃機関モデルからBEVモデルまで、幅広いパワートレインで展開される予定だ。生産は2026年11月にBMWグループのライプツィヒ工場で開始され、2027年初頭から順次市場に導入される予定である。ドイツ本国でのパッケージ価格は4700ユーロと発表されている。
【ル・ボラン編集部より】
MINIの身上といえばゴーカート感覚だが、カントリーマンの真価はツアラーとしての懐の深さにある。今回「アンテイムド・エディション」が採用したリフトアップや専用オフロードタイヤは、一見するとオンロードでの俊敏性を削ぐように思える。だが、ストロークを増した足回りは路面のうねりをしなやかにいなし、結果として日常域の乗り心地をも豊かにするはずだ。無骨なギア感を上質なライフスタイル車へと仕立て直す手腕は流石である。かつてモンテカルロ・ラリーを制した泥臭い歴史を現代の洗練で包み込んだような、大人のための冒険ツールだ。
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