こちらは電装系のテスト車か。ヘッドライトの意匠も変更
間もなく新型メルセデス・ベンツEクラスが導入されるが、このスクープは来年に予定されるSクラスのマイナーチェンジ車を捉えている。おもな変更は、今回のEクラスでデビューした安全/自動運転系の新技術の移植アップデートだが、写真にチラリと見えているように、メーターパネル周りの意匠も刷新されるようだ。LCDパネルは現行のメータークラスターとセンタータッチパネル式表示部が別れたものから、シームレスな一体構造の大型パネルに変わる。それに伴ってスイッチ類もよりシンプルで審美性の高いものになるようだ。なおこのテスト車の外観はヘッドランプ以外は現行型そのもの。メーターパネルやヘッドライトだけが変わっているということは、ひょっとしたら電装系の先行開発車かもしれない。
またこのSクラスから、現在開発の進む3リッター直列6気筒ターボエンジンの搭載がはじまると言われている。このエンジンは現行のV型6気筒エンジンに取って代わるもので、開発のベースになっているのは現行2リッター4気筒エンジン。先に世に出たAMG系の4リッターV型8気筒エンジンと同様に、多くの構成要素を共有しつつ3リッター直列6気筒を造るという発想のもの。メルセデスがストレート6を止めて約20年、いままた新しい発想で蘇るというのも興味深い。