コイツは速い! 0-100km/h加速タイムは0.8秒も短縮
ポルシェ・ボクスターの後継モデルとして「ポルシェ718ボクスター」が発表となった。日本では2月1日より予約受注がはじまり、4月30日から欧州を皮切りにデリバリーが開始されるとのことだ。
「718」のモデル名は1957年に製作されたレーシングカーのポルシェ718から、4気筒水平対向エンジンつながりで引き継がれた。デザイン面では、エクステリアでは前後ともライト類は新形状とされており、フロントまわりではエアインテークの形状、リアでは車名ロゴの配置やその部分の造形が変更されていることに一見して気がつく。インテリアではセンターコンソールやエアコンの吹き出し口形状、ステアリングホイールのデザインなどが改められている。
最大の変更点は、自然吸気6気筒からターボ過給4気筒へと切り替えられた水平対向エンジンだ。気筒数減少によってベーシックモデルの718ボクスターは2.7リッターから2.0リッターへ、アッパーモデルの718ボクスターSは3.4リッターから2.5リッターへと排気量そのものはダウンスケールしているが、過給器のおかげでどちらも最高出力は35ps(25kW)向上し、それぞれ300ps(220kW)と350ps(257kW)を発生。最大トルクに至っては718ボクスターが100Nm増の380Nm、718ボクスターSは60Nm増の420Nmへとそれぞれ大幅に強化された。
それに伴いパフォーマンスも高まっており、0-100km/h加速はPDK+スポーツクロノパッケージ仕様の718ボクスターが0.8秒短縮の4.7秒、同仕様の718ボクスターSが0.6秒短縮の4.2秒を達成。最高速もそれぞれ275km/hと285km/hへと伸びた。その一方で100kmあたりの燃料消費も、PDK仕様で718ボクスターが1.0リッター、718ボクスターSが0.9リッター削減されている。
価格は718ボクスターの6速MTが658万円、7速PDKが710万4000円、718ボクスターSの6速MTが852万円、7速PDKが904万4000円。左右ハンドルの両方が用意されるが、2016年にデリバリーされる2017年モデルの左ハンドル車の予約受注は4月1日から30日までの期間限定となる。