中国向けロングホイールベース・プラットフォームを有効活用
CLCはCクラスの派生モデルである4ドアクーペ。メルセデスはEクラスベースのCLS(今後CLEに)、AクラスベースのCLAという4ドアクーペ路線で業績を伸ばしているので、その間を埋めるべく、CクラスベースのCLCを投入してフルライン化を計画している。今回はその予想CGを入手したので、CLCについて得られている事前情報をまとめておきたい。
さて、美しい4ドアクーペデザインは低くなだらかなルーフラインが決め手といえるが、そのカタチはリアの居住性を犠牲にしがちなもの。しかしCLCではホイールベースの延長でこの命題をクリアする。実はFRプラットフォームにおいてホイールベースを変更することは結構コストが嵩む。しかしCクラスの場合はすでに中国市場向けに設計されたロングホイールベース仕様(80mm長い)があり、そのプラットフォームをクーペの美しいルーフライン実現のために活用するのだ。これまでは大柄なCLS、FF方式を採用してキャビン長を稼げたCLAというような背景によって巧みに成立していたメルセデスの4ドアクーペだったが、今回は“中国スペシャル”のモジュールを活用するという新手法をとるわけだ。
この画像はレンダリングなので実際のスタイリングには言及できないものの、メルセデスの4ドアクーペデザインはもはや定番のカタチであり、Cクラスのセグメントにもその登場を望む声はきっと多いことだろう。