「もっとも暗く、もっとも強烈なブラック」
ロールス・ロイス・モーターカーズはジュネーブショー2016で、すでに本サイトでもご紹介したファントムシリーズの「ゼニスコレクション」のほかに、特別なモデルを発表した。それはレイスとゴーストに設定した特別仕様車「ブラックバッジ」である。
比較的若いカスタマーに向けられた「ブラックバッジ」は、ネーミングのとおりブラックがキーカラーとなっている。歴代ロールス・ロイス生産車で“もっとも暗く、もっとも強烈なブラック”と、ロールス・ロイスが紹介するペイントによるボディにはハンドポリッシュが施され、特別感の高さか際立つ。フロントフードのオーナメント「スピリット・オブ・エクスタシー」をはじめとするディテールにも巧みにブラックカラーが採用されている。ホイールはカーボンが用いられたライトウエイトタイプだ。
もちろんインテリアもブラックが基調色。デコレーションパネルにはカーボンコンポジットが用いられるほか、2トーンのレザーシートや新デザインのインパネクロックを採用するなど個性豊かである。
エンジンにも専用セッティングが施された。レイス、ゴーストともに6.6リッターV12ツインターボを搭載するが、レイス用は最大トルクが70Nm上乗せされた632ps/870Nmを発揮。一方ゴースト用は、最高出力を33ps、最大トルクを60Nmプラスした603ps/840Nmを引き出す。いずれも8速ATを組み合わせるが、エンジンスペックの向上に合わせてセッティングが変更されている。
その妖艶なる姿は以下のギャラリーでたっぷりご覧いただこう。