ポルシェ911より、アウディTTよりも売れた!
ドイツ連邦自動車庁の運輸安全委員会が発表した販売台数データによると、2016年3月にドイツでもっとも売れたスポーツクーペはフォード・マスタングとなった。
フォード・マスタングは通算7代目にあたる現行世代から欧州を含むワールドマーケット向けの世界戦略車とされ、同車史上初となる4輪独立式のサスペンションや4気筒ターボの“EcoBoost”エンジンなどを採用し、右ハンドル仕様も用意する意欲作として送り出された。ドイツでの正規販売がはじまったのもこのモデルからのいわば新参者なわけで、メルセデス、BMW、アウディのプレミアム御三家やポルシェといった本国ブランドを抑えての首位獲得は快挙といえるだろう。
2016年3月のドイツにおけるスポーツクーペの販売上位車種と台数は以下の通り。
1位:フォード・マスタング 780台
2位:ポルシェ911 752台
3位:アウディTT 708台
4位:メルセデス・ベンツEクラス・クーペ 532台
5位:メルセデス・ベンツSLK/SLCクラス 364台
6位:メルセデスAMG GT 214台
7位:ポルシェ・ケイマン 200台
8位:BMZ Z4 163台
9位:マセラティ・ギブリ 142台
10位:ジャガーFタイプ 138台
米国他ブランドではシボレーのコルベットが79台、カマロが18台となっており、マスタングには遠くおよばない結果だ。また、スーパースポーツではアウディR8の94台、フェラーリ488の41台、ランボルギーニ・アヴェンタドールの17台が上位を占めている。
フォードは2016年中の日本市場撤退を発表しているのはご存じの通りで現在は全モデルが店頭在庫の販売のみとなっており、マスタングは1台も残っていない模様だ。今年は右ハンドルモデルの導入が予定されていただけに残念である。ちなみに現行モデルは50周年記念の初期導入車が350台、追加導入車が230台の計580台が日本で正規販売されている。