将来的にはXC40/S40として登場する?
5月19日、ボルボは新型「40シリーズ」のコンセプトカー2モデルを発表した。いわゆるSUVタイプの「40.1」と、クロスカントリー的なセダンの「40.2」は、小型車向けに新開発された「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー(CMA)」プラットフォームを初採用しており、パワートレインにはピュアEVや、プラグインハイブリッドのTwin Engineも想定されている。
現在、ボルボのプラグインハイブリッドモデルには大型のSPAプラットフォームを使うXC90があり、スーパーチャージャーとターボを併用する2.0リッターガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたT8 Twin Engineを採用している。駆動方式は、EVモード時には電気モーターによる後輪駆動、巡航時などは後輪用電気モーターをカットする前輪駆動、そして両方を使うAWDを、状況に応じて使い分けている。
これに対し、新型40シリーズを含むCMAプラットフォームの車種では、過給器がターボのみの1.5リッターガソリンエンジンと電気モーターをともにフロントに置くT5 Twin Engineを採用。駆動方式はFFのみとなる点が大きく異なっている。もちろん、電気モーターを省いた単純なFFモデルも設定されるが、ボルボではTwin EngineとピュアEVがCMAの中核と述べており、これにより2025年までに累計100万台の電動化車両を販売するという目標の達成を狙う構えだ。
ボルボは今後4年以内に世界的な高級車メーカーと互角に競えるブランドになることを目指しており、CMAプラットフォームを採用する新たなコンパクトカーレンジは、その戦略の実現に重要な役割を担うことになる。新型40シリーズは、2017年にも生産が開始されるとのことだ。